マンガAI翻訳の革新が始まる
マンガ技術の最前線を行くMantra株式会社が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のディープテック・スタートアップ支援事業(DTSU)に採択されました。この選出により、Mantraはエンターテインメント領域における初のDTSU採択企業となり、特にマンガの海外展開における翻訳ソリューションの開発が期待されています。
Mantraの研究開発について
Mantraは、マンガの翻訳を支える機械翻訳技術や画像処理技術に特化した研究開発を進めてきました。様々な研究機関と協力し、国際的な場で通用する翻訳技術を確立しつつあります。以下は、これまでの主要な発表文献の一部です。
- - Context-Informed Machine Translation of Manga using Multimodal Large Language Models (COLING 2025)
- - Zero-Shot Character Identification and Speaker Prediction in Comics via Iterative Multimodal Fusion (ACMMM 2024)
- - Utilizing Longer Context than Speech Bubbles in Automated Manga Translation (LREC-COLING 2024)
- - Towards Fully Automated Manga Translation (AAAI 2021)
- - Painting Style-Aware Manga Colorization Based on Generative Adversarial Networks (ICIP 2021)
- - Interactive Manga Colorization with Fast Flat Coloring (SIGGRAPH Asia 2021 Posters)
一方で、マンガ業界では翻訳がボトルネックとなっている現状があります。特に、日本で生まれた多くの作品が海外で出版されずに埋もれてしまうケースが多く、これを解決することが急務です。Mantraは、「読者が楽しんで読める」マンガAI翻訳の実現を目指し、要素技術の開発に力を入れると思っています。
NEDO DTSUについて
NEDOのディープテック・スタートアップ支援事業(DTSU)は、新しい技術の開発と商業化を支援するプログラムで、実用化研究開発のSTSフェーズや量産化実証のDMPフェーズなど、いくつかの段階があります。Mantraが採択されたSTSフェーズでは、要素技術の研究開発や試作品の開発のほかに、事業化に向けた技術開発の方向性を決定するための支援が行われます。
特に、研究開発においては、翻訳技術の精度向上や、実用化に向けた試作品の完成が求められます。Mantraの取り組みによって、マンガの国際展開が促進されることが期待され、この技術の進化は業界全体に大きな影響を与えることでしょう。
採用活動の拡充
本支援事業を受け、MantraではマンガAI翻訳の研究開発を一層進めるため、人材を募集しています。特に、自然言語処理や画像処理に特化した専門家や、機械学習のエンジニアをターゲットにした採用活動が行われています。興味のある方は、ぜひMantraの採用ページをチェックしてみてください。
Mantra株式会社の概要
Mantraは2020年に設立され、「世界の言葉で、マンガを届ける。」をスローガンに、マンガや小説に特化したAI技術の研究開発を行っています。翻訳サービスや英語学習アプリ『Langaku』などを展開し、様々な賞を受賞してきました。
以下は会社概要です。
- - 社名: Mantra株式会社
- - 代表者: 石渡 祥之佑
- - 所在地: 東京都文京区後楽2-3-21 住友不動産飯田橋ビル 2F
- - 設立日: 2020年1月28日
- - 資本金: 1,000,000円
- - 事業内容: マンガに特化した機械翻訳技術の研究開発
- - URL: Mantra 公式サイト
お問い合わせ
本件に関するお問い合わせは、Mantra株式会社担当の石渡までご連絡ください。
Email**: info@mantra.co.jp