アップダウンが北方領土問題を漫才で伝える
2025年7月27日、HTB北海道テレビが放送するテレメンタリー2025『シリーズ戦後80年 不謹慎と言われても漫才で伝える北方領土』に注目が集まっています。この作品は、お笑いコンビ「アップダウン」による新たな試みであり、北方領土問題という重いテーマをユーモアを交えて伝えようとしています。
アップダウンのプロフィールと活動の背景
アップダウンは1996年に結成され、今年で29年目を迎えるベテランコンビです。ツッコミの阿部浩貴さん(48歳)とボケの竹森巧さん(47歳)は、どちらも北海道出身の高校の同級生。高校を卒業すると同時に吉本興業に入門し、瞬く間に「M-1グランプリ準決勝」に進出するなど、若い頃から多くの人々を笑わせてきました。しかし、竹森さんは次第にお笑いの意義に疑問を感じ、引退を考え始める時期もありました。
そんな時、彼が訪れたのが鹿児島県にある「知覧特攻平和会館」です。ここで、竹森さんは日本の歴史に隠された悲劇や過去を学び、それを漫才を通して伝える活動を始めるように。これが彼の漫才を新たな方向に導くきっかけとなりました。
漫才の新たな依頼
最近、アップダウンに新たな依頼が舞い込みました。それは、北方領土をテーマにした漫才を作成してほしいというもの。この依頼を出したのは、元島民の方々からなる「千島歯舞諸島居住者連盟」です。彼らの声は「この国の大切な問題を風化させたくない」という切実な願いから来ています。解決の見えない北方領土問題に対する関心を高めるために、アップダウンに白羽の矢が立てられたのです。
制作過程と葛藤
北方領土問題にこれまであまり関心のなかったとはいえ、北海道出身の二人にとって、このテーマは特に重要です。『不謹慎ではないか』という懸念の声も上がる中で、アップダウンは何をどのように伝えるべきかを真剣に考えました。彼らは、約8ヶ月の制作期間にわたって、元島民とのインタビューや歴史的背景のリサーチを行い、それを漫才にどう活かすかを悩みながら模索しました。
実際に元島民から話を聞いたり、彼らの思いを感じる中で、アップダウンの2人は「笑い」を通じて何ができるかを改めて考えさせられる瞬間が多々あったと言います。その熱心な思いが、彼らの漫才にどのように込められているのか、視聴者にはぜひ注目して頂きたいです。
放送の見どころ
番組『シリーズ戦後80年 不謹慎と言われても漫才で伝える北方領土』は、2025年7月27日(日)午前11時から、HTBで放送されます。この30分間で、アップダウンがどのように北方領土というテーマを扱い、笑いを通じて根深い問題をどう伝えられるのかが焦点となります。彼らの漫才に込めたメッセージや北方領土問題への思いを知ることができる貴重な機会です。
ノート: マントル(誰がナレーションを担当するかなど、制作スタッフにも注目したい情報がたくさん詰まっています。)
さあ、アップダウンが新たに挑む北方領土問題に、皆さんも目を向けてみてはいかがでしょうか。彼らの漫才を通じて、歴史と向き合う意味を感じることができるかもしれません。