管理職廃止の新時代
2025-11-12 09:43:18

管理職の全廃で変わる働き方、新たな組織の形を示す書籍発売

書籍『管理職を全廃しました──社員全員が自走するティール型組織』の概要



株式会社ネットプロテクションズの代表取締役社長である柴田紳氏の新刊『管理職を全廃しました──社員全員が自走するティール型組織』が、2025年11月12日に発売されます。この書籍は、同社が2012年に全ての管理職ポジションを廃止し、メンバー全員が自律的に動く組織に変革するための実践的な経験をもとにまとめられています。

新たな組織の形



本書は、従来の管理職制度の限界に対する疑問から始まりました。柴田氏が「なぜ社員は自走しないのか」と問いかけ、その答えに辿り着くまでには、大きな試行錯誤がありました。商社時代の挫折や創業後の苦労を糧に、全社員との対話を重ねることで生まれたのが、「管理職を廃止し、全員が自律的に動く組織」というコンセプトです。

2012年にネットプロテクションズはすべての管理職を廃止し、社員一人一人が自分の役割を理解し、自律的に働く環境を整えました。その中で開発したのが、人事評価や運営管理システム「Natura(ナチュラ)」です。このシステムは、信頼と対話を基盤にしたもので、上下関係を排除し、社員が自ら意思を持って仕事を選べる自由を提供しています。

成果と実証



記事では、管理職を廃止した結果、どのような成果が実現されたかが詳述されています。以下の点に焦点が当てられています。

  • - 意思決定のスピード向上:管理職の指示待ち構造が消えたことで、意思決定が迅速に行えるようになった。
  • - 若手社員の挑戦機会増加:新たな事業創出が活発化し、若手社員が積極的に挑戦できる環境が整った。
  • - エンゲージメントスコア:社内のエンゲージメントスコアが高水準で推移しており、社員の満足度が向上している。
  • - 自律的な協働:事業スピードと心理的安全性が両立する組織が実現された。

これらの成功例から、管理職のない組織運営が持続可能であることが証明されています。

著者の想い



柴田氏は「管理職をなくすことが目的ではなく、全員が自走できる仕組みを整えること」が理想であると強調します。指示や監督を超え、信頼を基盤にした関係性を築くことが新たな組織の在り方であり、企業が人の生き生きとした働き方を実現するための最小単位であると考えています。

彼はこの本が、組織作りに悩む全てのリーダーやチームにとって、小さなヒントとなることを願っています。

書籍の詳細


  • - 書籍名:『管理職を全廃しました──社員全員が自走するティール型組織』
  • - 著者:柴田 紳(株式会社ネットプロテクションズ 代表取締役社長)
  • - 発行所:ダイヤモンド社
  • - 発売日:2025年11月12日
  • - 定価:1,980円(税込)

今後の展望



ネットプロテクションズは、事業成長と同時に、自らの意思で動ける組織を社会に広めることを目指しています。本書を通じて、自律した分散型の組織作りが日本の企業文化における新たなスタンダードとなるよう、今後も挑戦を続けていく考えです。


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