東京文化会館が新たな試み！オンライン無料コンサート開催

新たな音楽体験を提供する東京文化会館のオンラインコンサート

2024年3月4日、東京文化会館が振り広げる新たな音楽の形に期待が高まります。17:00から19:20までの間、ろう者や難聴者の方々を含む全ての人々が自宅で視覚的に音楽を体感できるオンライン無料コンサートがライブ配信されます。この画期的なイベントは、近年のテクノロジーの進歩を踏まえ、“音楽をみる、映像をきく”という新しい試みになります。

コンサートのプログラム

今回の公演には、ピアノ、フルート、打楽器の4名の「東京文化会館ワークショップ・リーダー」が出演します。彼らは、音楽だけでなく音の視覚的な表現にも力を入れ、ソニーグループが開発した新しい打楽器「ハグドラム」を用いて演奏を行います。ハグドラムは、叩いた音を光や振動に変換する能力を持つ楽器です。この楽器を使った演奏では、相手の音がどのように光や振動として感じられるのか、パートナーとともに楽しみながら体験することができます。

収録される曲目は、ウォルフガン・ロッゲンカンプの「アフリカン・ブルース」と、シャブリエの『田園組曲』より第4曲スケルツォ・ワルツです。アフリカン・ブルースでは、ハグドラムの音に連動してLED照明が点灯し、光の流れが舞台上で展開される様子を楽しむことができます。また、みんなで合奏を楽しめる時間も設けられ、聴者も参与し、参加者全員での心温まるひとときを楽しむことができるでしょう。

技術的な挑戦と共生のビジョン

本公演は、「TOKYOスマート・カルチャー・プロジェクト」の一環として実施され、テクノロジーを活用した新しいコンサートの形を模索した結果生まれました。このプロジェクトは、2025年秋に開催される世界陸上やデフリンピックに向け、すべての人が芸術文化にアクセスできる社会の実現を目指しています。音楽を通じて、障害を超えた共生社会の実現へと繋がる取り組みが進められています。

アーカイブ配信と詳細

このオンラインコンサートは、当日の生配信だけでなく、アーカイブでの視聴も可能です。配信は3月26日から10月31日までの期間、視聴できます。

詳しい情報は東京文化会館の公式ウェブサイトで確認できます。ここでは、開催するプログラムや出演者の詳細も掲載されており、多くの方に音楽の新たな楽しみ方を広めるイベントとなっています。

今後も東京文化会館は、技術とクリエイティビティを融合させながら、さらに多様なアプローチで音楽を楽しむ機会を提供していくことでしょう。音楽文化の発展に向けて、オンライン配信の可能性を追求し続ける姿に、多くの人が期待を寄せています。