スターキャット、映画配給会社を完全子会社化
名古屋を拠点に、高速インターネットサービスや映画事業を展開するスターキャット株式会社が、52年の歴史を有する映画配給会社ニューセレクト株式会社の全株式を取得し、完全子会社化した。これは2025年4月24日付で実施され、今後はアルバトロス・フィルムというレーベル名で映画配給を行う予定だ。
映画業界の新たなハブとなる
ニューセレクト株式会社は1973年に設立され、洋画や邦画の配給で実績を積んできた老舗企業である。「アメリ」や「ウィ、シェフ!」など、数多くの名作を日本市場に投入し、多くのファンに愛されてきた。今回の新たな組織体制により、スターキャットは直営の伏見ミリオン座とセンチュリーシネマを舞台に、映画配給や宣伝、コンテンツ販売を強化していく。
これにより、スターキャットはニューセレクトの豊富な映画ライブラリと劇場ネットワークを活用し、映画文化の新たな拠点として名古屋からの発信を進める考えだ。両社の強みを融合させることで、より多様なコンテンツを提供し、日本映画産業の発展に寄与することを目指す。
アルバトロス・フィルムとしての展開
アルバトロス・フィルムが新たな配給レーベルとして活動することで、スターキャットの映画事業はより一層の発展が期待される。ナショナルな広がりを持つ一方で、地域に根ざした活動も重要視し、多様な作品を届けることで観客層の拡大を目指す。
さらに、今回のM&Aにより、ニューセレクトのグループに属するアルバトロス株式会社もスターキャットの完全子会社となった。この新たな体制のもと、映画製作や買付、配給においても革新が期待される。
名古屋から世界へ
スターキャットは、今回のM&Aを新たなスタート地点と位置付けており、映像コンテンツの提供を通じて、地域社会に貢献するプロジェクトに着手する意向を示している。名古屋を拠点にしながらも、日本国内外の映画文化の発展を促進していくことは、彼らの大きな目標である。
この新たな動きに対して、業界内外からの期待が集まっている。特に、地域に密接に結びついた映画配信の形態がどのように展開されるのか、多くの映画ファンが注目しているのだ。
今後の展望
スターキャットは、これまでの恩恵を受けるとともに、ニューセレクトとの連携による相乗効果を追求していく。サービスに関しては、従来の体制を維持しつつ、相互の強みを活かした新たな価値を提供する方向で取り組むとともに、引き続き業務を展開していく。
これからの映画配給事業がどう進化するのか、地域・社会への貢献と映画文化の継承に寄与する姿勢が注目される中、スターキャットの今後の展開に乞うご期待だ。