漫画家・望月三起也の遺した未発表作品が単行本化
漫画界の巨星、望月三起也(もちづき みきや)氏の未発表作品が、ついに陽の目を見ることが決まりました。故郷の倉庫で見つかったこの作品は、なんと全ページが完成形の状態で存在していたのです。しかもタイトルすら未定というこの異色作が、復刊ドットコムの手によってクラウドファンディングを通じて出版される運びとなりました。
復刊ドットコムによるプロジェクトの始動
復刊ドットコムは2025年7月8日から「“幻の未発表原稿”が甦る! あの『ワイルド7』の望月三起也が遺した作品を単行本化へ!」というプロジェクトをスタートします。この取り組みの背景には、多くの方に望月先生の傑作を知ってもらいたいという情熱があります。
望月先生はお亡くなりになった2016年まで、アクションやスパイもの、さらには時代劇やミリタリー作品に至るまで、様々なジャンルの漫画を描いてきました。中でも『ワイルド7』は彼の代表作として多くのファンに支持され、”悪をもって悪を裁く”という型破りなヒーロー像で知られています。彼の作品は、巧みな構図やリアルな描写、そして圧倒的なスピード感で、多くの読者を虜にしてきました。
作品のストーリーとは
今回の未発表作品は、女子サッカーをテーマにしたもので、そのストーリーが非常にユニークです。物語は、裏社会の組織「黒まむし」から逃げるチンピラ・早見優太郎と、アフガニスタン出身の少年・ムハンマド・ソージャによって繰り広げられます。二人は女装し、企業名「K&KK女子サッカー部」に身を隠すことになります。この会社は一見普通の人材派遣や不動産業を行っているようですが、実は中東や東南アジアからの不法就労者を斡旋する隠れた一面を持っています。このように、社会の暗い部分を描き出しながらも、物語はサッカーという明るいテーマを通じて進行していきます。
クラウドファンディングの特典内容
プロジェクトをサポートするためのクラウドファンディングでは、さまざまなリターンプランが用意されています。例えば、書籍そのものを手に入れることができるプランや、複製原画、さらにはネームコピーといった特典も選べます。また、7月8日から15日の期間限定で、早期支援者にはタイトル命名権が付与されることもあります。
タイトル選考への参加
本作品にはまだ正式なタイトルが付けられていません。そのため、早期支援者からタイトルを公募し、選考を行うことになりました。支援者の中から選ばれた候補を基に、全員が投票に参加する形式で正式なタイトルが決定されます。支援者以外の方でも参加可能なこのイベントは、ファンにとっても大変魅力的です。
クラウドファンディングの実施概要
実施期間は2025年7月8日から8月17日まで。方法は全額が集まらないと実施されないAll-or-Nothing方式ですので、参加したい方はこの期間内にご注目ください。また、書籍の発送は2025年9月下旬から順次行われる予定です。
望月三起也先生の未発表作品が、これを機に再び多くの人々の元に届けられることを期待しています。彼の作品は、読み手に深い感動と興奮をもたらすことでしょう。ぜひ、復刊ドットコムのプロジェクトページをチェックして、あなたもこの歴史的瞬間に立ち会ってください!
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