短編集『リリィ』が心を温める
加藤大樹の新作短編集『リリィ』が2025年7月24日に発売されます。本作は、名古屋での大学生活を舞台に、主人公のユリが成長していく様子と、彼女の周りにいる仲間や家族との関係を描いた物語です。どこか親しみやすいエピソードが詰まったこの作品は、現代の大学生に生きる希望を与える内容となっています。
ユリの日常と成長
物語の中心となるユリは、名古屋で大学生活をスタートさせたばかりの新入生。冒頭では、彼女が偶然拾った学生証をきっかけに始まる小さな冒険や、祖母との心温まる時間など、大学生活の一瞬一瞬が丁寧に描かれています。アルバイト先の喫茶店でのジュース作りや、クリスマスの点灯式に向けたハンドベルの練習といった日常の出来事も、ユリの心にさまざまな影響を与えていきます。
この短編集は、日常の些細な出来事や人との関わりを通じて人々が抱える想いを優しく照らし出します。特に、慌ただしい現代社会でついつい見過ごしがちな小さな気づきや感情に光を当てることで、読者に深い感動を届けてくれることでしょう。
作品の誕生と魅力
本書は、加藤大樹が金城学院大学のオンラインプラットフォーム「Kinjo Knowledge」で連載していた人気のショートストーリーから、加筆・修正を経て書籍化されたものです。さらなるブラッシュアップが施された内容は、もともとの物語をより立体的に、かつ感情豊かに仕上げられています。
読者へのメッセージ
『リリィ』を読み終える頃には、きっと小さな勇気やあたたかさが心に残るはず。ユリや彼女の周りにいる人々とのエピソードを通じて、読者も自分自身の大学生活や人間関係を振り返り、忘れかけていた大切な思い出を呼び起こすことでしょう。
書籍情報
『リリィ』は、四六判サイズで74ページの構成。価格は税込1,100円となっています。全国の書店で購入可能で、アマゾンでは以下のURLからチェックできます。
また、金城学院のオンラインストアでも、順次販売がスタートする予定です。
著者のプロフィール
著者の加藤大樹は愛知県生まれで、名古屋大学の教育発達科学研究科を修了した博士。現在は金城学院大学で人間科学部の教授を務めています。彼の作品は、臨床心理学の視点からも人間の成長や感情を描くものが多く、特に心に響くストーリーが魅力です。
本作『リリィ』はそんな彼の真摯な姿勢と独自の視点が反映されており、読者に感動を与えることでしょう。大学生活の一瞬一瞬を特別なものとして捉え、感情を分かち合うこの作品をぜひ手に取ってみてください。