幼少期の不気味な記憶を呼び覚ます新刊『こどもの頃のこわい話きみのわるい話』発売決定

不気味な記憶から目を背けずに──新刊『こどもの頃のこわい話きみのわるい話』の魅力

2025年9月29日、株式会社竹書房から著者蛙坂須美による新刊『こどもの頃のこわい話きみのわるい話』が発売される。この書籍は、幼少期に経験した不気味な出来事や人々の心に巣食う恐怖を呼び戻すようなコンセプトとなっており、そこには誰もが忘れたいと思うような記憶が密かに隠されている。

書籍の内容とは？

『こどもの頃のこわい話きみのわるい話』には、著者の丹念なる取材が反映された数々の短編が収められている。一つ一つのエピソードが、子ども時代の心の奥底に眠る恐怖や不思議な体験を掘り起こしていく。著者は、我々が記憶の底に閉じ込めてしまった「何か」を引き出し、それを読者とともに再体験することを目指している。

例えば、「猿なし猿まわし」では、公園で目撃した不気味な猿面の男と見えない猿の存在が描かれ、どこか懐かしくもぞくりとするような恐怖感を煽る。一方、「焼肉ハナ」では、家族で訪れた焼肉屋の異形の集う光景が語られ、日常の中に潜む異質な体験が不気味に表現されている。

このように、幼少期の忘れられない記憶や体験が、読者の心に響く形で再構築されているのだ。さらに、これらの物語には、不条理でありながら少し心温まるような感情が織り交ぜられており、ただの恐怖物語にはとどまらない深い味わいがある。

発売記念イベントも見逃せない

本書の発売を祝い、著者の蛙坂須美さんのサイン会が開催される。イベントは、東京の機械書房にて10月3日（金）18時から20時の間で行われる。参加者には、書籍の購入者限定で蛙坂氏が書き下ろした特典ペーパーも配布されるという。この特典ペーパーには、さらに新たな怪談が収められるため、ファンにとっては見逃せない機会となるだろう。もちろん、遠方の方のためにサイン本の通販も用意されており、各地からの予約も受け付けている。

いよいよ到来する恐怖の新刊

『こどもの頃のこわい話きみのわるい話』は、288ページの文庫サイズで、予価は840円（税別）。発売日が近づくにつれ、SNSなどでも話題になってきている。著者の蛙坂須美さんはWebを通じて実話怪談を発表し続け、多くの読者から支持を受けている作家だ。彼女の作品は、ただの物語ではなく、実際に体験した人々の声を聞き取る「意義」を持っている。

竹書房の公式サイトでは新刊の詳細情報も公開されているため、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。恐怖心をくすぐりながらも、その裏に潜む人間の心理を描いたこの作品がどんな感情を呼び起こすのか、ぜひ注目したい。