西口一希の新刊『良い売上、悪い売上』が示すマーケティングの新常識とは

「利益を最大化する『良い売上、悪い売上』」

2025年10月14日、株式会社翔泳社から新刊『良い売上、悪い売上』が発売される。この本は西口一希氏が著者となっており、売上を「良い売上」と「悪い売上」に分類し、それぞれの特徴や重要性を説明している。

売上至上主義の見直し

近年、多くの企業は「売上を上げること」を最優先の課題としており、マーケティングも短期的な成果を求めがちだ。しかし、初回購入のみの顧客による売上は実際には赤字を引き起こす可能性が高く、持続的な利益のためにはリピート購入してくれる顧客を重視することが不可欠だ。この「売上至上主義の罠」は今の日本企業にとって大きな課題であり、西口氏はこの問題にクリアに挑戦している。

顧客起点マーケティングの概念

本書では、35年以上の経験を持つ西口氏が「顧客起点マーケティング」を基に、「良い売上」と「悪い売上」の概念を解明。顧客からの継続的な売上がどのように利益を生むのか、その構造を詳細に説明している。「利益性へのダブルインパクト」や「ミルフィーユの崩壊」といったフレームワークを駆使し、読者に実践的な知識を提供している。

特にBtoB領域においては、10万部以上売れた書籍『THE MODEL』の著者である福田康隆氏が監修を務めており、両者の理論を組み合わせた新たなアプローチも紹介されている。西口氏の理論と福田氏の視点の融合によって、より深く「良い売上」を積み上げる方法論を学ぶことができる。

特別対談とイベント情報

書籍の最後には、実際に驚異の成長を続けている一休の代表榊淳氏や宿泊事業本部長花房みのり氏との特別対談も収録されており、リアルな実践例からも多くを学べる内容となっている。また、11月11日に開催予定の「MarkeZine Day 2025 Retail」では、西口氏が特別講演を行う。この講演では本書で述べられた内容のエッセンスを40分にまとめて解説するため、マーケターや経営者にとって非常に価値のある機会となるだろう。

もともと西口一希氏は、P&Gやロート製薬などで多くのブランドを成功に導いた実績を持つ。それだけでなく、自らの会社Strategy Partnersを立ち上げた後も、企業のマーケティング戦略を深化させるための活動を続けている。彼の運営する会社は、顧客起点の戦略を模索し続ける企業にとって多大な影響を与え続けている。

書籍概要と購入情報

新書籍の概要は以下の通りだ。

- タイトル: 良い売上、悪い売上
- 著者: 西口一希
- 発売日: 2025年10月14日
- 定価: 2,640円（本体2,400円＋税10%）
- 仕様: A5・352ページ

書籍は全国の書店やネット書店で購入可能であり、特設ページでは各種情報が提供されている。

翔泳社の通販 SEshop
Amazon

この『良い売上、悪い売上』は、マーケティングを学ぶ全ての人にとって必見の一冊である。売上の本質的な役割を再考し、どう持続的な利益を追求していくか、そのための解決策を見出す手助けとなるに違いない。