大阪松竹座での七月大歌舞伎、特別な船乗り込み
2023年7月5日(土)から、大阪松竹座で開催される「七月大歌舞伎」は、ぴあ関西の40周年を記念した特別な公演です。著名な歌舞伎俳優たちが集結するこの公演は、295年の伝統を受け継ぐ八代目尾上菊五郎と11歳の六代目尾上菊之助の親子襲名披露が行われることでも注目を集めています。
公演では、片岡仁左衛門、中村鴈治郎、中村扇雀をはじめとする上方歌舞伎のオールスターキャストが登場し、世代を超えた魅力的な演技を披露します。特に、六代目菊之助が遊女見習いの禿を演じる舞踊『羽根の禿(はねのかむろ)』は、江戸吉原の風情を感じさせる美しい場面が魅力的です。また、八代目菊五郎が演じる『うかれ坊主』は、江戸時代のユーモラスな芸を際立たせる才能が求められる滑稽な舞踊となっています。さらに、江戸の世話物の魅力を堪能できる『梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)髪結新三』や、尾上菊五郎家の伝統的な演目『土蜘(つちぐも)』など、多彩な内容が揃っています。
船乗り込みイベントの意義
公演の前日、7月1日(火)には「船乗り込み」が行われます。この伝統的なイベントは江戸時代から続くもので、歌舞伎俳優たちが江戸や京都から大阪へ移動する際の神聖な儀式です。昭和54年に復活し、今回で20年ぶりにぴあ船が出船するという特別な意味を持ちます。参加者は、船に連なりながら鐘や太鼓の音を聞きつつ、夏の風情を満喫することができます。申し込みは、6月14日(土)から18日(水)の期間に行われ、七月大歌舞伎のチケット購入者が対象となっています。
開演の詳細
「七月大歌舞伎」は、以下の日程で行われます:
- - 日時: 7月5日(土)~24日(木)(ただし、10日(木)・17日(木)は休演)
- - 会場: 大阪松竹座
- - チケット価格: 一等席22000円、二等席11000円、三等席6000円
- - 出演者: 尾上菊五郎、尾上菊之助、片岡仁左衛門、中村歌六、中村鴈治郎、中村扇雀など
演目構成
公演は昼と夜に分かれており、昼の部では以下の演目が上演されます:
1. 新版歌祭文 野崎村
2. 羽根の禿、うかれ坊主
3. 梅雨小袖昔八丈 髪結新三
夜の部では:
1. 一谷嫩軍記 熊谷陣屋
2. 襲名披露 口上
3. 新古演劇十種の内 土蜘
詳細な出演者やスケジュールは、公式ホームページで確認できます。4歳以上のお子様もチケットが必要で、偽造チケットの禁止など、注意事項も記されています。
この特別な「七月大歌舞伎」と船乗り込みを楽しむ絶好の機会を、お見逃しなく!