テルモンが新たに打ち出したシャンパーニュの革新
第78回カンヌ国際映画祭にて、シャンパーニュブランドのテルモンが初の軽量ボトル「プレミア」を発表しました。このボトルは、従来のシャンパーニュボトルと比べて35g軽く、重量はわずか800gです。この取り組みは「量よりも質」を重視し、持続可能な栽培法に基づくもので、シャンパーニュの新たな時代を築くものとして注目されています。
テルモンは、過去5年間にわたりカンヌ映画祭の公式パートナーを務めており、映画祭と共に芸術や環境保護を推進してきました。この新しい軽量ボトルは、カンヌ国際映画祭の象徴的なレッドカーペットでお披露目され、多くのスターや関係者がその誕生を祝いました。
環境への配慮
テルモンが開発したこのボトルの製造には、大手ガラスメーカーのヴェラリア社との協力が欠かせませんでした。新技術を駆使することで、環境への配慮を高めています。800gという軽さは、ガラス材料の使用量を削減し、カーボンフットプリントの削減にも貢献しています。このボトルは、従来のシャンパーニュボトルと同じ耐圧性を保ちつつ、デザイン性や製造プロセスにも影響を与えない点が特長です。
カンヌ国際映画祭の総代表ティエリー・フレモー氏は、「テルモンはクリエイターであり、私たちの共通のビジョンを持っている」と語ります。テルモンの革新的な取り組みは、今後シャンパーニュ業界全体の基準を変える可能性を秘めており、その影響力を示しています。
未来へのビジョン
メゾン・テルモンの社長、ルドヴィック・ドゥ・プレシは、「私たちのイノベーションは映画のように、限界を超え新たな視点を提供する存在である」と述べています。テルモンのシャンパーニュは、夢を与えるような豊かな存在感を持ちつつ、環境への尊重を忘れない生産スタイルを実践しています。
また、2024年には有機栽培のブドウのみを使用した特別なキュヴェが登場予定で、さらなるサステナビリティへの挑戦が期待されています。テルモンは、このように新たなスタンダードを導入することで、シャンパーニュ業界の未来をさらに明るいものとするでしょう。
まとめ
企業が過去の成功に甘んじず、持続可能な未来を目指す姿勢は、他の業界にも影響を与える良い例です。テルモンの重みのあるエコ・フレンドリーなアプローチは、シャンパーニュに新たな息吹を吹き込むと同時に、文化的な側面にも力を入れた事業展開を加速させています。これからもテルモンの動向に目が離せません。