心からの理解を育む『ぼくたちの卒業写真』が出版!
2023年10月、株式会社新興出版社啓林館が新たな児童書「文研出版」ブランドから、注目の作品『ぼくたちの卒業写真』を全国の書店で発売しました。この作品は、心のつながりや成長をテーマに、多様性を理解することの大切さを描いた感動的な物語です。
あらすじ
物語は、友達が少ないことで知られる「暗すぎクラギ」こと蔵木の視点から始まります。ある日、学年で最も人気のある星野が、彼に卒業アルバムの写真を自由に撮らせてほしいと提案します。従来の堅苦しい構図から離れ、個々の特性が生かされた自由な写真を求めて、蔵木はしぶしぶこの撮影を引き受けます。
蔵木は、家族経営の写真館でアルバイトをしながら、プロ顔負けのカメラマンスキルを持っていますが、人付き合いが苦手なため、人物写真の撮影が苦手であることに悩まされます。しかし、シャッターを切るうちに同級生たちの意外な一面を発見し、次第に彼らとの関わりを深めていきます。
誤解や衝突、友情を通じて、蔵木は少しずつ他人と向き合う勇気を育んでいきます。他者との本当の理解を目指す彼の姿は、読者にとっても新たな気づきを与えてくれることでしょう。
物語のメッセージ
本作は、決めつけや表面的な配慮による他人理解の危うさを教えてくれます。蔵木と星野の友情を通じて、心からお互いを理解し合うことの重要性や、多様性を本質的に理解するための姿勢が描かれています。この作品は、特に中学生以上の読者に向けて、友情や成長の大切さを伝えるために書かれています。
著者紹介
著者の天川栄人さんは、岡山県出身の作家で、京都大学で学びながら様々な作品を執筆してきました。彼の代表作に『セントエルモの光』『わたしは食べるのが下手』などがあります。
一方、イラストを担当するくまおり純さんは、京都出身の画家であり、主に児童書の装画で活動しています。彼の手掛けた作品には『ペンギン・ハイウェイ』や『春に訪れる少女』などがあります。
商品情報
- - タイトル: ぼくたちの卒業写真
- - 出版社: 新興出版社啓林館(文研じゅべにーるYA)
- - 対象: 中学生以上
- - 判型: 四六
- - 本体価格: 1760円(本体1600円+税10%)
- - ISBN: 978-4-580-82695-3
- - HP: 新興出版社啓林館
この作品を通して、読者は他者との本当の理解を深め、友情の素晴らしさを再認識することでしょう。どなたでも楽しめる、啓発的な一冊です。