国立文楽劇場にて恒例の「浪曲名人会」が開催されます。このイベントは、毎年関西浪曲界の第一線で活躍する浪曲師が集結し、その演技を披露する貴重な機会です。今年のテーマは、「昭和100年」にちなんだ特別な演目で構成されています。
今回の公演では、浪曲語りが国の重要無形文化財に指定されたことを受けて、新たな試みとして「浪曲へようこそ」という解説プログラムも設けられました。これは、若手浪曲師たちがその魅力を伝えるために実演を行い、観客にとってより理解しやすい内容となっています。
大トリを務めるのは、浪曲界の初の人間国宝、京山幸枝若です。彼が口演するのは「会津の小鉄」シリーズのエピソード『不死身の小鉄』。この作品は、会津部屋に居候していた小鉄が、若い頃に繰り広げた大暴れの物語です。特に印象的なのは、ケンカのシーンでの軽妙な会話部分であり、笑いが絶えないことも特徴です。京山幸枝若は、この演目を国立文楽劇場で初めて披露するため、観客に心から楽しんでほしいと語っています。
また、曲師の虹友美は、三原佐知子師匠の演目『母恋あいや節』を担当します。彼女は津軽三味線の演奏経験があり、その技術を浪曲と融合させることを目指しています。観客に情緒豊かな浪曲の世界を味わってもらえるよう、全力で取り組む姿勢を示しています。
さらに、『浪曲へようこそ』の実演を担当する京山幸太は、若手浪曲師たちとともに、音楽との関連を深く掘り下げる内容を準備しています。浪曲の声を作る技術や、一門の節の異なる曲調など、細やかな部分にも焦点を当て、観客が日本独特の音の芸術性を楽しめるよう試みます。
同じプログラムに参加する京山幸乃は、引退された松浦四郎若師匠の系統の節を演じる予定で、一門の個性を際立たせる内容を提供します。初心者からベテランのファンまで、すべての人々に楽しんでいただけるプログラムになることでしょう。
このように、国立文楽劇場の「浪曲名人会」は、各種演目や特別プログラムが盛りだくさん。ぜひこの機会に、伝統芸能の魅力を直接体験してみてください。
公演情報
昭和100年記念国立文楽劇場第228回大衆芸能公演浪曲名人会
- - 開催日:2026年2月21日(土)
- - 開演時間:午後1時(午後4時45分終演予定)
- - 料金:4,200円(学生 2,900円)
- - 予約開始:2026年1月18日(日)10:00~(電話・インターネット)
窓口販売開始:2026年1月19日(月)10:00~
浪曲の名作の数々を国立文楽劇場でお楽しみください。