日本語の魅力と不思議な文化に迫る新刊
2025年7月9日にフォレスト出版からリリースされる『世にも奇妙な日本語の謎』。著者はアメリカ出身のアン・クレシーニさん。彼女は異文化の中で日本語との出会いを通じ、まるで迷路のような言語の奥深さに誘われていった。その旅路をユーモアを交えて描いています。
アン・クレシーニとの出会い
今から25年前、アンさんは日本に留まることになるとは思っていませんでした。日本に来た理由は婚約者の仕事の都合。しかし、言葉の壁に直面し、日本の文化に馴染めず、日本への不満が募った彼女は「どうして私をアメリカに帰してくれないのか」と神に祈り続ける日々が続いていたのです。それが一変したのは、カラオケボックスで出会ったKiroroの歌の魅力に気づいた瞬間でした。「日本語ってこんなに美しいのか」と彼女は心を奪われます。この出来事が、彼女の日本語学習のきっかけとなりました。
日本語の深い魅力
日本語はその多様さと独自性から、多くの外国人が挑戦したい言語の一つです。アンさんは日本語を通じて、日本文化をより深く理解できることを発見しました。「検討します」や「大丈夫です」といったあいまいな表現の裏には、日本人の思考や心情が隠れており、これを学ぶことで彼女は日本人とのコミュニケーションの本質を感じるようになったのです。さらに、敬語やオノマトペ、日本独自の外来語に触れるうちに、彼女はますます日本語のとりこになっていきました。
特に注目すべきは、アメリカの国務省が日本語を最難関の「カテゴリー4」に分類している点です。それでも日本語を学ぶ世界中の愛好者は増え続けており、現在の日本語学習者は約379万人に及ぶと言われています。なぜ彼らは日本語を学び続けるのか。その答えは、日本文化が持つとんでもない魅力にあります。日本語を学べば学ぶほど、この魅力に引き込まれ、自然と日本への愛情が増すのです。
日本国籍取得へ
そして、彼女の日本への思いは形を変え、2023年11月には日本国籍を取得しました。彼女はアメリカ人から「日本人」としての新しいアイデンティティを持つことになったのです。この移り変わりは、彼女の日本語学習に対する情熱の賜物とも言えます。
本書の見どころ
『世にも奇妙な日本語の謎』には、外国人からの視点で見た日本語の不思議な側面と、日本文化の奥深さが詰まっています。アンさん自身の経験から生まれた笑いと愛に満ちたエピソードが展開されており、読者は新たな日本語の楽しみ方を体感できるでしょう。
本書は、外国人が感じる「日本語の不思議」に驚くこと間違いなしです。さらに、「日本人とは?」という疑問についても考えさせられる内容が盛りだくさん。すべての日本人、そして日本をより深く知りたい外国の読者にも絶対におすすめの一冊です。
書籍情報
- - 書籍名: 世にも奇妙な日本語の謎
- - 著者: アン クレシーニ
- - ページ数: 256ページ
- - 価格: 1,815円(税込)
- - 出版社: フォレスト出版株式会社
- - 発売日: 2025年7月9日
- - ISBN: 978-4-86680-330-4
この本を通して、日本語の魅力や文化に新たな視点から触れる機会をぜひお楽しみください。