杉良太郎氏が健康意識向上をテーマに寄席を開催
2025年4月15日、厚生労働省の特別健康対策監である杉良太郎氏が「第四回杉友寄席」を日本製鉄紀尾井小ホールで開催しました。この寄席は、1981年から続くもので、杉氏の自宅が会場として使われ、若手落語家たちを応援する目的で行われています。今回の寄席も、杉氏が中心となり、健康づくりの重要性を訴え、多くの人々に健康意識を呼びかける場となりました。
健康への意識を高める
冒頭の挨拶で杉氏は、若い頃には気にすることがなかった「健康」について、重要性を強調しました。「肝がんなどになる前に、自分の意識ひとつで対策ができます」と聴衆に訴えかけました。健康づくりを目的とする「知って、肝炎プロジェクト」の一環として、有意義なメッセージが込められています。
杉氏は、昨年自ら体験した健康トラブルを笑いを交えて紹介しました。彼は、2025年の年にベトナムを訪れた際に急性胃腸炎で入院したエピソードを披露し、会場には共感の笑いが広がりました。ホテルのシャワーも使えないような過酷な環境で、免疫が低下した中で食べた生野菜のサラダが原因だったという話には、聴衆も興味深く耳を傾けていました。
「熱が39度以上出てしまったが、病院のスタッフのおかげで無事に帰国できた」と語り、健康の大切さを実感した出来事を伝えました。すると、杉氏は「厚生労働省の特別健康対策監が熱で入国できないなんて、笑われますよね」と、ユーモアを交えつつ自身の体験を共有しました。
健康への注意喚起
その後、杉氏は「いつまでも自分は元気だと思ってはいけない」と真摯な表情で聴衆に伝え、「明日は我が身」との言葉で、健康に対する意識を高める必要性を強調しました。続けて、記者から体調について尋ねられると、「体調は小隊長ぐらいです!」と笑いを取りながら答え、「年を取ると回復も遅くなるので、気を付けてください」と、年齢に応じた健康管理の重要性を訴えました。
特に、杉氏が強調したのはお酒の飲みすぎです。「アルコール性の肝炎や脂肪肝が増加しています。自分自身の意識ひとつで肝がんを防げます」と切実なメッセージを残しました。彼はお酒をしっかり楽しむことは許されるが、「がぶがぶ飲むのではなく、嗜むように楽しんでください」と、聞く人の心に響く内容でした。
参加者たちとの交流
今回の寄席には、杉良太郎氏の他にも多くの著名人が参加しました。警察庁特別防犯支援官の伍代夏子氏、吉原朝馬氏、そしてAKB48の伊藤百花氏なども登壇し、イベントに華を添えました。落語界からも橘家圓太郎氏、金原亭馬久氏、桃月庵こはく氏、柳家小春氏が参加し、賑やかな雰囲気の中、落語を通じた笑いと共に健康へのメッセージが流れる素晴らしい時間が過ぎていきました。
杉良太郎氏の健康を考える寄席は、ただのエンターテインメントにとどまらず、多くの人にとっての健康意識向上の一助となる重要なイベントでした。今後もこうした取り組みが続くことを期待しております。