大型新人・上村裕香のデビュー作が、ついに登場!
本日、待望のデビュー作『救われてんじゃねえよ』が発売され、瞬く間に話題となっています。著者の上村裕香さんは24歳の現役大学院生で、佐賀県出身。彼女は今回の作品で介護というテーマに挑戦し、その新鮮で深い視点が多くの読者を魅了しています。
作品の概要とストーリー
本作は、介護を背負いながら自らも成長していく女子高生・沙智の姿を描いた3編の短編で構成されています。最初の話「救われてんじゃねえよ」では、沙智が難病の母を介護しつつ高校生活を送る様子が描かれます。次の「泣いてんじゃねえよ」では、大学生となった沙智が苦悩しながらも母の介護と向き合っていく姿を追い、最後の「縋ってんじゃねえよ」では、親元を離れ新たな人生をスタートさせる沙智が描かれています。これらの物語を通じて、彼女の苦悩や成長がリアルに、そして生々しく表現されています。
上村裕香のメッセージ
上村さん自身、デビュー作を書く際には「どうやって人を笑わせられるのか」という問いに向き合いました。彼女は、主人公沙智に貼られた「ヤングケアラー」「貧困家庭」というレッテルを剥がすために、笑いが必要だと強調します。この作品は決して明るいものではありませんが、笑いを通じて読者に勇気を与えるそうです。彼女の言葉には、何か特別な視点があります。
書店員たちの熱い応援
全国の書店員からも、作品への熱いメッセージが続々と届いています。「家族を大切にしつつも自由を求める気持ちに深く共感」と語る紀伊國屋書店の宗岡敦子さんや、「この作品の持つパワーが凄まじい」と語る幕張蔦屋書店の後藤美由紀さんのコメントは、作品の魅力を証明しています。
選考委員の推薦コメント
さらに、「女による女のためのR-18文学賞」の選考委員たちもその筆力に驚愕しています。窪美澄さんは「その圧倒感はまさに殺傷力がある」と絶賛し、東村アキコさんや柚月麻子さんも、沙智の姿に深い感銘を受けたと述べています。特に、沙智の母親を支える姿は、現実の厳しさを私たちに教えてくれることでしょう。
カバーイラストは若きアーティストが手掛ける
作品のカバーイラストを手がけたのは若手イラストレーターの水本さきのさんです。彼女の瑞々しい感性で描かれた沙智は、上村さんからも「めっちゃ、沙智!」と絶賛されました。二人のコラボレーションは非常に印象的です。
特設サイトで一章を試し読み!
新潮社の特設サイトでは、デビュー作『救われてんじゃねえよ』のまるごと一章が試し読み可能です。興味のある方はぜひ、覗いてみてください。
書籍情報
- - タイトル: 救われてんじゃねえよ
- - 著者名: 上村裕香(かみむら・ゆたか)
- - 発売日: 4月16日
- - 造本: 四六判、128頁
- - 定価: 1,540円(税込)
- - ISBN: 978-4-10-356231-3
- - URL: 新潮社特設サイト
この新しい才能が描く物語に、ぜひ触れてみてはいかがでしょうか。多くの人が織りなす人間ドラマに、感動と共感が待っているはずです。