芥川賞作品上演
2025-10-10 15:52:15

芥川賞受賞作をテーマにしたリーディングアクトが南青山で上演決定!

リーディングアクト『限りなく透明に近いブルー』が南青山で上演



原作は村上龍の名作『限りなく透明に近いブルー』。この作品がエンターテイメントとして再解釈され、2025年11月26日と27日の2日間、東京・南青山のMANDALAにて上演されることが決定しました。このリーディングアクトは、近年の若者が直面する市販薬オーバードーズの問題に焦点を当てています。

背景



村上龍が1976年に発表した『限りなく透明に近いブルー』は、破滅型青春群像劇の代表作として知られています。その物語は、1970年代の米軍基地の街を舞台に、ドラッグ、暴力、セックスに翻弄される若者たちの姿をリアルに描いています。この作品が現代に再び注目される理由は、今もなお若者たちが直面する孤独や絶望にあると言えるでしょう。

上演の意義



現在、特に若者の間で市販薬のオーバードーズが深刻な問題となっています。過去に行われた啓発キャンペーンや店舗での厳重な年齢確認の義務化が進められていますが、その裏には当事者たちの心情が見落とされているのではないかという疑問が生じています。また、帰る場所を持たず、リアルな現実から逃れる手段として薬物に手を伸ばす若者たちの心情に耳を傾ける必要があります。

今回のリーディングアクトでは、約50年前に描かれた物語が現代の痛みと響き合い、孤独を抱える若者たちの声を浮かび上がらせることを目指しています。そのため、作品内容に対して新たな視点を提供し、観客と共に考える機会としています。

リーディングアクトの魅力



リーディングアクトは、俳優が台本を手にし、マイクの前で演じる新しいスタイルの朗読劇です。それによって、観客は物語の本質に近づくことができ、感情の波を直に感じ取ることができます。演技が生み出すスピード感や緊張感は、観客を作品に引き込む大きな要素となるでしょう。

出演者と公演概要



本公演には、鈴木晃、前田夏実、伊藤広大など、多彩なキャストが出演します。公演は、2025年11月26日(水)と27日(木)の2日間、南青山MANDALAで行われます。チケットは自由席が4,500円、当日券が5,000円、U-25チケットも用意されており、若者が気軽に観劇できるような配慮がされているのも特徴です。そして、10月11日よりチケットが販売開始されます。

注意事項



『限りなく透明に近いブルー』には、性行為やドラッグの使用、暴力行為といった、観客にとってセンシティブなテーマが含まれています。これらの描写についても触れた上での上演となるため、観劇希望者には予め内容を理解した上での来場をお願いしたいと思います。

この公演を通じて、村上龍が半世紀前に描いた作品が現代にどう生きるのか、そして若者たちの心の奥にひそむ声にどれだけ共感できるかを、一緒に考える機会となれば幸いです。


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