トーハンが新たな文学体験を提案する『物語の自動販売機』
株式会社トーハンから、心を豊かにする新たな試みが始まります。その名も『物語の自動販売機』。2025年10月22日より、東京・世田谷文学館や兵庫のフェリシモチョコレートミュージアム、青山学院大学などで実証実験がスタートします。このプロジェクトは、文化庁の推進事業にも認可されており、地域文化の活性化を目指しています。
物語の自動販売機とは
この新しい自動販売機は、特別に開発されたもので、複数のショートストーリーを登録し、公共の場やイベントで運用されます。利用者はタブレット画面で好きな物語を選び、その場で印刷された物語を無料で受け取ることができるのです。登録されるストーリーは、設置地域に関連した内容やイベントにちなんだ作品が揃えられ、500~2,500字の短いものが中心です。気軽に短時間で読めるため、日常生活の合間に楽しむことができる点が魅力的です。
独自の経緯と狙い
このプロジェクトは、トーハンの「Business Design Lab.(ビジネスデザインラボ)」から生まれました。若手社員がチームを組んで取り組んでおり、書店以外の場所で人々が物語と出会うきっかけを作りたいという思いが背景にあります。公共施設やイベントに設置され、町中で文学との親しみを感じられる環境を提供することを目指しています。
利用者は無料でサービスを受けられ、設置費用は設置者が負担します。企業イベントや地域文化のPR手段としても有効活用されることを想定しています。
展示スケジュールと設置場所
この新しい試みは、以下の場所で展開されます。
1.
世田谷文学館(東京都世田谷区)
期間:2025年10月22日(水)~11月5日(水)
地域密着型の企画展「世田谷文学館開館30周年記念コレクション展」に合わせて、世田谷線にゆかりのある物語を展開。
2.
フェリシモ チョコレート ミュージアム(兵庫県神戸市)
期間:2025年10月24日(金)~2026年2月1日(日)
『チャーリーとチョコレート工場』に関連したエピソードを紹介し、原作の魅力を再発見する機会を提供します。
3.
青山学院大学(東京都渋谷区・神奈川県相模原市)
期間:青山キャンパス2025年11月下旬~、相模原キャンパス2026年4月~(予定)
学生が選んだおすすめの本や、オリジナルのショートストーリーが紹介され、キャンパスに文学の活気をもたらします。
まとめ
『物語の自動販売機』は、身近な場所で作品に触れ、文学への興味を引き出す新しいアプローチです。一人でも多くの人が物語に出会い、心を豊かにする機会を提供することを目指しています。トーハンの独自の試みが、これからの文化的シーンにどのような影響を与えるのか、期待が高まります。