ゴダールの映像革新を体験する展覧会
映画界の名監督、ジャン=リュック・ゴダール。彼の作品の数々は、映像表現の革新性によって、多くの人々に影響を与えてきました。今回、そのゴダールの想いを感じることができる日本初の展覧会、《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》が、7月4日から新宿・歌舞伎町の王城ビルで開催されます。
展覧会の概要
この展覧会は、ゴダールの最後の長編映画『イメージの本』を中心に、その映像インスタレーションとして再構成されています。映画自体は2018年に発表され、カンヌ映画祭で特別な栄誉を受けた作品です。本展は、映画の中で語られる歴史や戦争、宗教、芸術のテーマを掘り下げ、観客に新たな体験を提供します。
展覧会は7月4日から8月31日まで開催され、主催は《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》展実行委員会とカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)が担当します。また、チケットの一般発売は6月から開始され、事前にクラウドファンディングによる支援も受け付けています。
新しい鑑賞体験の提案
本展では、映画の各章を断片化し、複数のスクリーンに対して映像を投影することで、観客は時系列に束縛されることなくゴダールの世界に浸ることができます。この手法により、映画の観賞体験を再定義し、視覚的かつ空間的に彼の思考に触れる機会を提供します。
特に、ゴダールの作品に対する熱心なファンはもちろん、若い世代の観客にもその魅力を届けたいと考えています。会場内では、往年の映画ファンはもとより、多くの人々が彼の思考に耳を傾け、彼の眼を通した世界観を体感することができるでしょう。
アーティスト/キュレーターの紹介
展覧会のアーティスト兼キュレーターには、スイスの映画作家ファブリス・アラーニョが務めます。彼はゴダールの作品に深く関与しており、特に『ゴダール・ソシアリスム』などの作品では彼と共に作業をしてきました。アラーニョは、「観客が映画のプロセスを選び、まるで森の中を散策するような体験をしてほしい」と語っています。
クラウドファンディングの支援
展覧会開催に向けて、クラウドファンディングも行われています。リターンとして用意されているのは、ゴダールの最後の長編映画『イメージの本』と、ゴダールの遺作となる『シナリオ』(2025年8月公開予定)に関する制作ノートのレプリカブックです。支援者には特別なプランも用意されています。
夢のような体験を提供するこの展覧会
新宿での開催は、これまでにドイツやスイスで行われた同展の経験をもとにしたもので、日本のファンにとって特別な意味を持つものとなります。ゴダールの映像の世界に深く足を踏み入れ、一緒に幻想的な冒険を楽しみましょう。
詳しい情報は、展覧会公式サイトやクラウドファンディングのページで確認できます。ぜひこの機会をお見逃しなく、ゴダールのアートの世界に触れてみてください。