ディック・フランシスの競馬シリーズが再起動!新作『覚悟』の魅力
伝説的な作家、ディック・フランシスの競馬シリーズが、温故知新の精神で息子フェリックス・フランシスによって再起動します。彼の最新作『覚悟』が、文春文庫から2023年5月8日にリリースされることが決定しました。この新刊は、ファンにとって待望の作品となること間違いなしです。
異色のストーリーとキャラクターたち
『覚悟』は、落馬事故で左手を失った元騎手シッド・ハレーを主人公にした物語です。彼は競馬界最高の調査員として名声を得ていましたが、6年前に命懸けの仕事から引退し、家族と穏やかな生活を送っていました。しかし、競馬界の重鎮スチュアート卿からの不正疑惑の相談を受け、再びその世界に足を踏み入れることになります。
ハレーのことを心配する妻や子供たちも関わってきますが、彼は調査依頼を断った矢先、卿が謎の死を遂げるという衝撃的な展開に直面します。彼は自身の選択を悔い、卿の遺志を引き継ぐことを決意し、深い闇に立ち向かっていきます。すでに登場したキャラクターたちも絡み、サスペンスの新たな側面が待ち受けています。
懐かしい面々と新しい展開
この新しいシリーズは、ディック・フランシスの名作『大穴』や『利腕』に登場したシッド・ハレーを再びよみがえらせます。競馬シリーズは、各巻に異なるキャラクターを描くスタイルを持ちながらも、ハレーは特別な人気を誇る存在となっていました。この新作では、父のトラディションを受け継ぎながら、新たな物語を紡ぎ出します。
文庫版としての魅力
文春文庫の新・競馬シリーズは、ディック・フランシスのファンにとって、書棚に並ぶのが楽しみな作品となるでしょう。背表紙はディックの既存作品を彷彿とさせる緑色を基調としており、視覚的にも楽しませてくれます。また、文春文庫の46年間の歴史の中で、初めてこの色合いが採用されたことも注目に値します。
フェリックス・フランシスの思い
フェリックス・フランシスは、これまで父と共作してきた経緯を持つだけに、父のスタイルを引き継ぎつつも、彼自身の独自の視点を加えた物語を展開していきます。彼の執筆活動には、父の血を受け継いだ誇りが色濃く反映されており、古典的な競馬シリーズに新たな風を吹き込むことを期待してやみません。
発売情報
新刊『覚悟』は、文庫判での発行となり、税込定価1,265円。この機会にぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
詳しい書誌情報は
こちらから。
いよいよ始まる新たな競馬の世界。過去の名作が好きだった方はもちろん、新たにこのジャンルに興味を持つ方にも、フェリックス・フランシスの『覚悟』はきっと虜にされることでしょう。