2025年2月18日、株式会社地球の歩き方が主催する「Guide of the Year 2025」の授賞式が行われ、栄えある受賞者が発表されました。この表彰は、インバウンド市場において、旅行におけるガイドの重要性を再認識し、優れた通訳ガイドを称えることを目的としています。旅行者に感動を与えることが求められる今、ガイドの役割はますます重要となっています。
ガイド業の価値向上を目指して
「Guide of the Year」は、近年の高付加価値旅行への関心の高まりとともに誕生しました。観光業の発展とともに、旅行の質向上に寄与するためには、優れたガイドの存在が不可欠です。しかし、実際にはガイドの質・量の不足が問題視されています。この状況を打破すべく、地球の歩き方が設立したこの表彰制度は、業界の飛躍的な発展を狙っています。
厳正な選考プロセス
授賞式に先立って行われた選考では、語学力や伝達力、ストーリーテリング力はもちろん、柔軟に応対できる能力や顧客との良好な関係構築力など、さまざまなスキルが総合的に評価されました。この結果、「Guide of the Year」には畑富美子さんが選出され、特別賞には伊藤映子さん、小原信代さん、小林千晃さん、松岡麻紀さん、山口和加子さんが選ばれました。
受賞者のプロフィール
京都在住の畑さんは、高級ツアーを中心にガイド業務を展開しています。旅行の楽しさを語り、観光庁の研修では講師としても活躍。
現代アートや日本文化に精通した伊藤さんは、着物関連の著書も持ち、魅力的なストーリーテリングで観光客に日本文化の真髄を伝えています。
旅行会社で広島の被爆体験を伝えるガイドとして活動し、フランス語のガイドにも挑戦するなど幅広く活躍しています。
歴史をわかりやすく解説することを得意とし、様々な富裕層の旅行をアテンドする経験を持つ小林さん。
日本酒の専門知識をもとに、都市部や酒蔵を巡るツアーを展開。日本文化を深く理解し、観光の魅力を引き出すことに努めています。
- - 山口和加子(Wakako Yamaguchi)
35年以上のキャリアを持つ山口さんは、日本文化の専門家として活動し、地域資源を生かしたツアー作りに注力しています。
今後の展望
地球の歩き方は今後も「Guide of the Year」の継続を通じて、ガイド業界の発展に寄与していく方針を示しています。受賞者を講師に招いた研修プログラムの開催を予定しており、旅行者により感動を提供できるスキルの向上を目指しています。2025年6月頃には「Guide of the Year 2026」の募集も開始される予定です。詳細は地球の歩き方の公式ウェブサイトにて確認できます。
本年度の受賞者たちの活躍は、旅行業界に大きな影響を与えることでしょう。彼らがもたらすガイドのクオリティ向上に期待が高まります。