日本のマヨネーズ誕生100周年記念書籍『マヨネーズ解体新書』発表!
株式会社CEメディアハウスは、日本のマヨネーズが誕生してから100周年を迎えるにあたり、新たな書籍『マヨネーズ解体新書』を2025年9月29日に発売すると発表しました。この本は、日本の食文化にどのようにマヨネーズが根付いたのか、その変遷を詳細に探ります。
マヨネーズの歴史をひも解く
1925年に日本初のマヨネーズが製造・販売されたその時から、100年という長い歳月が流れました。当初は、マヨネーズを食卓で見かけることは少なかったが、1970年代にはすっかり日本の料理に欠かせない調味料となりました。なぜ、マヨネーズは日本人にここまで愛される存在となったのでしょうか?
この書籍は、マヨネーズが日本人の食文化に溶け込む様子を、様々な角度からアプローチ。近代日本の社会的背景、食品メーカーの試行錯誤、斬新な広告戦略など、多角的な視点からマヨネーズの歩みを振り返ります。
初期の混乱とキユーピーの誕生
発売当初、マヨネーズはその用途が理解されず、日本髪を整える際に使う鬢付け油と間違われたこともあるそうです。そのため、当時は「キユーピー マヨネーズ」に説明書が添付されており、栄養価の高さや美味しい食べ方が丁寧に紹介されていました。エビやカニのサラダ、トマトやアスパラガス、さらにはサンドイッチなど多様な料理との相性が強調されていました。
中島董一郎氏が創始者であるキユーピーは、特に栄養面に力を入れました。彼はより体に良い食品としてのマヨネーズに着目し、全卵を使うのではなく、卵黄の使用を徹底。その結果、風味豊かで栄養価の高いマヨネーズが生まれました。
マヨネーズと赤色デザインの秘密
1958年にはポリボトル容器が採用され、ボトルデザインには洋食店のテーブルクロスにあたる赤と白のチェック模様が活かされました。このデザインは、今やマヨネーズの象徴ともいえる存在です。また、マヨネーズのパッケージに描かれているキャラクターは、アメリカのイラストレーター、ローズ・オニールが1909年に発表したキューピーであり、日本でも大流行しました。中島氏は、「キューピー」という商標を調味料の中で初めて商標登録し、マヨネーズ商品に結びつけることで広く知れ渡らせました。
懐かしの味、マヨネーズ
日本人にとってのマヨネーズは、ただの調味料ではなく、懐かしい味として根付いています。子供の頃に食べたポテトサラダや、夏祭りのたこ焼きにかける味。それは、日本の家庭やイベントで、常に寄り添ってくれる存在でした。この「変わらない」安心感が、日本人にとってマヨネーズ愛を育んでいる理由かもしれません。
書籍の構成
『マヨネーズ解体新書』は以下のような章立てで構成されています。
1.
マヨネーズと日本人
- 国産マヨネーズの誕生
- 日本人の味覚とマヨネーズ
2.
洋食とマヨネーズ
- 「西洋料理」から「洋食」へ
- 和食にもマヨネーズ
3.
より良いマヨネーズのために開発舞台裏
- 知られざるマヨネーズ業界史
- マヨネーズと赤色の秘密
この書籍は、マヨネーズの歴史や進化に興味を持つすべての方におすすめです。定価1980円で、Amazonや楽天ブックスでも購入可能です。ぜひ手に取って、日本の食文化に息づくマヨネーズの魅力を再発見してみてください。