注目の19歳新人・穴澤維穏が登別伊達時代村のヒーローに！忍者ショーの未来を支える存在

注目の19歳新人・穴澤維穏が登別伊達時代村のヒーローに！

登別伊達時代村は、江戸時代の町並みを再現したテーマパークで、近年は特に外国人観光客の注目を集めています。2024年4月から、穴澤維穏（いおん）さんという19歳の新人が、女子侍として忍者ショーに登場することが決まり、彼女が注目されています。

忍者不足の課題に立ち向かう若手の存在

このテーマパークは、江戸時代の文化や街並みを楽しめることから、訪日客の約80%が韓国や中国、マレーシアなどから訪れるほどの人気スポット。しかし、舞台裏では高齢化した俳優陣や若手不足という、深刻な問題も抱えています。穴澤さんはそんな「忍者不足の救世主」として期待されています。

穴澤維穏の道のり

彼女は函館出身。保育園の時に見た「忍者大図鑑」をきっかけに忍者に憧れ、何度も「登別伊達時代村」を訪れていました。高校卒業を機に、役者の道を志してこの舞台に飛び込んだといいます。初めは侍役として舞台に立つ維穏さんですが、今後は忍者としての役割を果たすことを目指しています。

インタビュー：忍者を目指した理由

取材では、「高校生の頃に函館野外劇で殺陣を経験し、自分の夢が再燃した」と話してくれました。周囲からの応援を受けながら、さらに成長し、観客の前に堂々と立ちたいという意欲が感じられます。彼女にとって、現実の舞台での体験は非常に価値あるものになっています。

舞台裏も大切な役割

穴澤さんだけでなく、舞台を支えるスタッフも重要な役割を果たしています。芸能部座頭の神保利行さんは、観客が言語の壁を越えて楽しめるよう、ノンバーバルな演出に配慮しています。また、舞台のスピード感やアクションに、観客から多くの驚きと感動を引き出しています。

神保座頭が語る舞台の魅力

「忍者はただのエンタメではなく、日本文化そのものです」と神保さんは言います。彼は2018年から、この舞台の運営を担い、役者としての経験をもとに観客を楽しわせる工夫を行っています。しかし、かつて70人以上いた俳優が現在は31人にまで減少し、そのプレッシャーも大きいといいます。

忍者演劇を支える演出家の想い

忍者演劇の演出家である山田桂司さんは、「忍者を絶やさない」ことを使命として、忍者芸能の未来を築いています。彼は、演劇だけでなく、舞台全体の環境を改善する努力を惜しまず取り組んでいます。人材育成を重視し、特に若手の育成に手を尽くしており、穴澤さんのように情熱を持った若者たちが成長していくことを期待しています。