短歌の新企画始動
2025-11-18 09:44:02

短歌文化の新たな息吹を感じる「#うたうクラブ」が始動

短歌文化の新たな息吹を感じる「#うたうクラブ」が始動



日本の短歌文化を牽引してきた老舗の短歌総合誌「短歌研究」が、最新の短歌アプリ「57577」と手を組み、新たな投稿企画「#うたうクラブ from 57577」をスタートしました。2025年11月15日から募集が開始され、この企画は1300年の短歌の歴史とSNS時代の創作文化を結ぶものとして注目されています。

企画の概要


「短歌研究」を発行する短歌研究社が新たに開始したこの企画は、かつての人気投稿企画「うたう☆クラブ」を現代のデジタル環境に適応させたものです。アプリ内での投票を通じて選ばれた200首は、2026年2月21日に発売される「短歌研究」3・4月合併号に掲載される予定です。

この企画は、デジタルネイティブ世代にも親しみやすい内容に仕上がっており、アプリを利用して手軽に参加できるのが魅力です。また、優れた選者陣が作品を評価し、誌面にてコメントを掲載することで、投稿者にとって貴重なフィードバックの場ともなります。

人気企画の復活


「うたう☆クラブ」は2001年から2022年までの間、多くのファンに愛された名物企画でした。郵便やメールでのやり取りを通じて短歌を磨いていく形式は、当時の短歌教育に新風をもたらしました。新たにアプリを用いることで、これまでの形式では得られなかったスピード感を生かした双方向のやり取りが可能となり、若手の短歌創作者が次々と登場しています。

最近では、盛田志保子や雪舟えまなど、短歌シーンで活躍する若手歌人が多く輩出されており、短歌アプリ「57577」は特にZ世代を中心に急成長していることも背景にあります。

審査と選者について


今回の選考プロセスは、アプリ内の投票機能を利用して最も評価の高い200首を選出し、人気選者3名がその中から作品を選び出します。選者には、歌人の奥村晃作、脇川飛鳥、俳優でありエッセイストの坂口涼太郎が名を連ねています。彼らが選んだ作品は、2月の合併号に掲載され、多くの読者に紹介されます。

選者たちは、ベテラン有名歌人や、短歌を愛する俳優・エッセイストといった異なるバックグラウンドを持つ面々であり、各々の視点から選び抜かれた短歌がどのように紹介されるのかという点でも楽しみです。

未来の短歌文化を見据えた企画


今回の「#うたうクラブ」は、短歌文化のさらなる進化を遂げるための重要な一歩となります。短歌アプリの利用により、日常的に短歌を創作し、投稿できる環境が整った今、新しい才能がこの企画を足がかりに羽ばたくことが期待されています。応募は2025年11月15日から12月15日まで、アプリ「57577」内の特設コーナーから可能です。

「短歌研究」の編集長、國兼秀二は「今回は大変ユニークな試みですが、新しい時代の短歌公募企画として育てていきたい」と述べています。この言葉からも、短歌文化の未来にかける強い意志が感じられます。

デジタル時代の短歌がどのような形で発展していくのか、そしてまさにこの企画がどんな新しい風を吹き込むのか、是非その目撃者となってみてはいかがでしょうか。


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