2025大阪・関西万博のシグネチャーパビリオンに関する新書発売
2025年に開催される大阪・関西万博の注目のシグネチャーパビリオン「いのち動的平衡館」に関する公式書籍が、2025年4月13日に予約も始まった。この書籍のタイトルは『君はいのち動的平衡館を見たか利他の生命哲学』で、著者は生物学者であり作家でもある福岡伸一氏だ。出版は株式会社朝日出版社で、定価は1,980円(税込)となっている。
書籍の内容と背景
「いのち動的平衡館」は、生命の本質や存在の意味について深く考えるためのパビリオンで、福岡氏はこの場所がどのように構想されたかを詳しく解説している。本書の中では、彼が提唱する「動的平衡論」に基づき、生命の利他性や共生の理念が語られつつ、分断された現代を生き抜くためのヒントが示されている。人間の存在意義、死とは何かを考える重要な視点を提供する。
目次と出版社からのメッセージ
本書はA5判224ページの構成で、目次も非常に興味深い。はじめにから始まり、「いのちを知る」「うつろう建築『エンブリオ』」「光のインスタレーション『クラスラ』」、さらには福岡氏と様々な専門家との対談など、充実した内容が展開される。特に、協力と調和の重要性が謳われている点が、現代社会において特に評価されるべきであろう。
刊行記念イベントのお知らせ
また、本書の発売を記念して2025年4月26日にトークイベントとサイン会が開催される。会場はジュンク堂書店池袋本店で、福岡伸一氏が直接登壇するこのイベントは、パビリオンの理念や書籍の内容を深く語る機会となるだろう。
イベントの詳細やチケット購入については、朝日出版社のHPにて確認できる。
福岡伸一氏のプロフィール
福岡氏は1959年に東京で生まれ、京都大学卒業後に同大学院で博士課程を修了した経歴を持つ。ハーバード大学などでの研修を受けた後、京都大学の助教授を経て、現在は青山学院大学教授として活動している。著書には『生物と無生物のあいだ』や『動的平衡』シリーズなどがあり、さまざまな分野で高い評価を受けている。
本書を手に取り、ぜひ「いのち動的平衡館」への理解を深めながら、2025年の万博を楽しみにしてほしい。福岡氏の思想とともに、私たちの生命についての新しい視点を垣間見ることができるはずだ。