エンタメにおける新たな視点 "推しエンタメブランドスコープ"
エンタメ業界において最近注目を集めているのが、GEM Partners社が提供する『推しエンタメブランドスコープ』。2025年に開催された『推しエンタメブランドスコープ 活用事例トークイベント』では、このサービスの導入例や実績について、GENDAや東宝の担当者が語りました。
梅津文代表のメッセージ
イベントの冒頭、GEM Partnersの代表・梅津文氏は、毎月約3万人を対象にエンタメファンの熱量を調査し、そのデータを基に『推しエンタメブランドスコープ』を紹介しました。彼は、「従来のメディアビジネスは視聴率や興行収入で評価されるが、ファンの実際の熱量や支出を測ることが重要」と強調し、ファンを可視化することで新たなエンタメ価値を創り出そうとしています。
中山淳雄氏の洞察
エンタメ社会学者の中山淳雄氏もトークセッションに参加し、「推しは時代を映す指標。生活者が何に共鳴しているかを知ることは、新たなマーケティングの鍵」と述べました。特に”推し”の価値観が変化する中、データに基づく市場分析がより重要になっていると語りました。
ケーススタディ
セッションにはGENDAと東宝の担当者も登場し、実際のビジネスにおけるデータの活用事例を紹介しました。GENDAの松沼雄祐氏は、「クレーンゲームのように、IP選定が売上に直結するため、そのツールは非常に役立つ」と語り、未来のトレンドを先取りする重要性を強調しました。
一方、東宝の白藤清純氏は、データが宣伝戦略にどのように役立つかについて発言し、「感覚だけでなく、データで作品の選定ができるのがこのツールの強み」と述べました。両社が共通して活用している『推しエンタメブランドスコープ』を、いかに“熱狂の予兆”と捉え、ビジネスに生かしているかに注目が集まりました。
新機能『推しヒット分析』の誕生
イベントの終盤では、新たに追加された機能『推しヒット分析』が発表されました。このツールは、ファンの熱量の変化をデータ化し、ヒットの可能性を見極めるのに役立つとされています。中山氏は「一過性ではなく、持続的なヒットを見極めるためには、データの利活用は不可欠」との見解を示しました。
今後の展望
GEM Partnersでは、『推しエンタメブランドスコープ』のさらなる発展を目指し、生活者のインサイトを深めるための研究やプロモーション支援を行い、エンタメ業界全般への活用を進めていく予定です。その影響は、業種を超えた新しいビジネスモデルの形成に繋がることでしょう。
まとめ
エンターテインメントの未来は、データに基づいた新たな視点から変わる可能性を秘めています。GEM Partnersの取り組みは、エンタメ企業がファンとの接点を深め、リアルなニーズに応え続けるための重要なツールとなっていくでしょう。