新作『ぼくらの秘密基地』の誕生
2025年7月9日、待望の新作『ぼくらの秘密基地』が発売されます。原案は故・宗田理さん、文はその子息である宗田律さん、絵はYUME、キャラクターデザインははしもとしんが手掛けています。この作品は、人気シリーズ「ぼくら」の新しい章として、特に女子を主役に据えたストーリーが展開されます。
女子による解放区
物語は、中学2年生の夏休みから始まります。クラスの女子たちが姿を消し、彼女たちは「解放区」を作るために立てこもったという設定です。彼女たちはライブ配信やファッションショーを企画し、親や先生を振り切りながら、自分たちだけの世界を楽しむ様子が描かれています。しかし、平和な日々は長く続かず、彼女たちは犯罪グループの事件に巻き込まれ、ひとみと純子が誘拐されてしまいます。この緊迫した状況の中で、男の子たちと協力して敵のアジトへ突入する展開が待ち受けています。
宗田理さんの遺志を受け継ぐ
宗田理さんは、長年にわたり「ぼくら」シリーズを通じて、子供たちにメッセージを送り続けた作家です。彼が亡くなる直前まで手がけていた作品がこの新作に結実しました。宗田律さんは、父の創作活動を20年間支えた経験を元に、父の思いを引き継いで執筆を決断しました。律さんは、自身の言葉で「父は未来を担う子どもたちにエールを送りたいと亡くなるまで『ぼくら』を書き続けた」と語っています。
新時代の『ぼくらの七日間戦争』
今回の『ぼくらの秘密基地』は、男女平等の考え方を元に、特に女子に焦点を当てた物語として展開されます。伝統的な「ぼくらの七日間戦争」が男子を主役に描かれる中、女子が新たな視点で冒険を繰り広げる姿が描かれることに、多くのファンから期待が寄せられています。
開放区の仲間たち
主人公たちの勇気ある行動は、知らない者同士の連帯感や友情を描き出しています。彼女たちが共同作戦を通じて、仲間同士の絆を深めていく様子は、現代の若者たちにとって共感できる内容となっていることでしょう。また、物語にはピラニアのプールや巨大迷路など、ユニークな要素がふんだんに盛り込まれており、読み進めるうちにワクワクさせられます。
発売情報
この作品は、角川つばさ文庫から発売され、定価は880円(本体800円+税)です。新しい世代の「ぼくら」シリーズの幕開けを感じさせる一冊に仕上がっています。発行元である株式会社KADOKAWAは、本作を通じて多くの読者に感動と興奮を届けることを目指していることでしょう。
結論
2025年に生まれる新たな「ぼくら」の冒険とともに、ぜひ手に取ってこの感動の物語を体験してみてください。シリーズ40周年を祝い、宗田理さんの遺志を受け継いだこの作品が、多くの読者に愛されることを期待しています。