CCCと中部電力ミライズ、新会社CeneCを設立
2023年11月28日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)と中部電力ミライズ株式会社が共同で設立した新しい合弁会社、「CeneC(シーエンシー)」がスタートしました。この新会社は地域の持続可能な発展を目指し、エネルギーと文化の融合を推進する役割を果たしていきます。
両社は今年の2月、地域社会を支えるための包括的連携協定を結びました。特に「でんきで絆をはぐくむ」まちづくりを掲げ、長野県軽井沢町の「Karuizawa Commongrounds」を拠点とした再生可能エネルギーのシェアリングコミュニティ構築に力を入れています。この地域開発プロジェクトは、エリアマネジメント事業を核に、地域の活性化や脱炭素化を進めることを目的としています。
CeneCでは、両社が持つリテールビジネスやエネルギー事業のノウハウを駆使し、軽井沢モデルを他の地域にも展開していく予定です。また、官民での連携強化を図りながら、地域資源を有効活用することで、地域の賑わいと脱炭素を同時に実現する持続可能なまちづくりに挑戦します。
この新たな取り組みを通じて、CeneCは地域ごとのさまざまな課題に取り組み、持続可能な地域コミュニティの維持と創生を目指しています。具体的には、2050年にはCO2排出量を実質ゼロにすることを目指す「浅間ゼロカーボンコンソーシアム」にも参加し、地域住民や企業、自治体との協働を進めています。
CeneCの使命とビジョン
CeneCという社名には「新しさ(Newness)」、「文化(Culture)」、「エネルギー(Energy)」、「エンパワーメント(Empowerment)」、「地域社会(Community)」の5つの要素が込められています。特に「C」はCCCと中部電力ミライズの頭文字を示しており、両者が地域社会に新しい価値を提供しようという意気込みを代表しています。
ロゴにもこのコンセプトが色濃く表現されています。両社の頭文字である「C」をモチーフに、4つのカラーが重なり合うことで「絆」を描いています。黄はエネルギー、赤は人々、茶は文化、青は環境を象徴し、すべての要素が和をもって循環する地域社会をイメージしています。
地域へのインパクト
今後、CeneCは軽井沢町を拠点に様々な地域課題の解決に取り組むと共に、多様な形で地域社会と共に暮らす社会を育むことを目指します。エネルギーの効率化や持続可能な地域開発を進め、人と人、人と社会をつなぐ架け橋になることが期待されています。
「私たちの目指すのは、ただの地域活性化にとどまらず、持続可能で明るい未来への挑戦です。」とCCCの髙橋社長は語ります。この言葉が示す通り、行動に移すことで真の変革を実現することが待たれます。