木本事件が受賞
2025-06-03 14:51:00

メ~テレドキュメントが第62回ギャラクシー賞を受賞!木本事件の深い真実を探る

メ~テレドキュメントが第62回ギャラクシー賞を受賞



名古屋で放送される「メ~テレドキュメント」の中で、特に注目を浴びている作品が「掌で空は隠せない~木本事件の99年後~」です。この番組が第62回ギャラクシー賞のテレビ部門「選奨」に輝いたことが発表され、制作者たちの喜びと感謝の声が聞かれました。

ギャラクシー賞は、テレビとラジオの革新性や魅力を広めるため、優れた作品やクリエイターを顕賞する名誉ある賞です。今回の贈賞式は東京で開催され、地元のメ~テレ制作の作品が評価されたことは、地域メディアの存在意義を再認識させる出来事と言えるでしょう。

この作品は、1926年に三重県木本町で発生した「木本事件」に焦点を当てています。朝鮮人労働者が町民によって襲われ、命を奪われたこの事件は、当初から過去にタブー視されていました。地元では未だ語られない歴史の一部として、事件は半世紀以上も埋もれたままでした。しかし、ドキュメンタリーでは、その異常な状況にスポットを当て、社会に潜む差別の根深い問題を考察しています。

放送に際して、プロデューサー・ディレクターの村瀬史憲さんは、「多くの方々の視点と調査によって、これが実現した」との思いを語り、また、社会の中で「現在も差別が続いている」ことを、歴史と照らし合わせて考える重要性を示しました。これにより、未来の世代に向けてどのようにメッセージを伝えるべきか、クリエイターたちは真剣に考えています。

ディレクターの岡本祥一さんもまた、「このような評価をいただけたことは光栄」であるとし、忘れられた事実を丁寧に調査し続けた多くの人々への敬意を表しています。彼は、地方メディアの持つ報道の意義として、地元の問題を真摯に見つめ、その問題に向き合う姿勢が重要であると再認識しています。

さらに、前作である「メ~テレドキュメント 掌で空は隠せない~1926木本事件~」も、2024年5月に開催された「地方の時代」映像祭でグランプリを受賞しています。このことは、メ~テレが地域の歴史的な足跡を掘り起こす力を持っていることの証拠です。

このドキュメンタリー番組は、名古屋の民放テレビ局が手がけた動画配信プラットフォーム「Locipo(ロキポ)」で視聴可能です。視聴者がこの重要な作品にアクセスする機会が広がることで、多くの人に歴史の真実を知ってもらうことを期待したいものです。

放送情報


  • - 番組タイトル: メ~テレドキュメント 掌で空は隠せない~木本事件の99年後~
  • - 放送日時: 2025年1月12日(日)深夜0時45分~2時5分
  • - 制作陣: プロデューサー・ディレクター 村瀬史憲、ディレクター 岡本祥一、ナレーション 寺島しのぶ

この番組が、視聴者に深い考察を提供し、同時に地域の歴史の重要性を再認識させる機会となることを願っています。


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