子どもたちが地球を守る！大阪・関西万博での体験イベントレポート

大阪・関西万博での子ども体験イベント「EARTH SAVER」

2025年に開催予定の大阪・関西万博のシグネチャーパビリオンで、子どもたちを対象とした体験イベント『いきものって面白い！君も今日からEARTH SAVER！』が行われました。このイベントは、アニメーション監督の河森正治がプロデュースしたもので、株式会社広研の協力により9月28日に開催されました。

地球の未来と生物多様性を考える

本イベントのテーマは「地球の未来と生物多様性」。参加した子どもたちは、いきものたちの魅力的な生態に触れながら、環境を守るミッションに挑戦しました。さらに、“アースセイバー”の認定式も行われました。

“アースセイバー”は、アニメ『地球のラテール』からインスパイアされた概念で、生物多様性の重要性を説き、いきものや自然を守るためのアクションを起こす若き救世主たちを指します。このアニメでは、主人公カナデが地球の妖精ラテールの力を借りてさまざまな生態系の仲間たちに出会い、友情を育みながら大切な教訓を学びます。子どもたちがいきものを守ることの大切さを感じ取れるようなメッセージが込められています。

トークセッションでの貴重なメッセージ

イベントでは、河森正治プロデューサーと株式会社バイオームの代表藤木庄五郎さんによるトークセッションが開催されました。河森プロデューサーは、「野生の現場を直接見ることの重要性」を強調し、子どもたちに自らの目で自然を観察することの大切さを伝えました。また、藤木氏は、協賛パートナーと共に進める生態系調査プロジェクト『いきもの探しはデカルチャー！』について紹介し、データ収集の意義を説明しました。行ったプロジェクトは300万件以上のデータを集めており、万博終了後もこのデータをもとに自然の健康診断を行いたいと述べました。

楽しく学ぶ図鑑を巡る旅

続いて、ステージ上では「図鑑を巡る旅マップ」と題したコーナーが設けられ、子どもたちは絶滅危惧種について楽しく学ぶ時間を持ちました。参加者は地図上にいきものの生息地や名前を記していき、クイズに迫られながら彼らの生態の不思議を探求しました。
この図鑑のイラストはフランスのクリエイター、ロマン・トマによって描かれたもので、子どもたちはその可愛らしいデザインに魅了されながら学びました。

ダンスコーナーで熱気UP！

イベントの後半では、アニメ『地球のラテール』の主題歌『地球のオーケストラ』のダンスコーナーが行われ、司会を務めた声優の谷江玲音さんや人気振付師のぶんけいさんが参加しました。特に目を引いたのは地球の自転と傾きを表現した“地軸ダンス”で、参加者全員が一体感を持って楽しむ姿が印象的でした。

未来のアースセイバー認定式

イベントのフィナーレとして、参加した子どもたちにはアースセイバーのペンダントと認定書が贈られました。彼らはこの体験を通じて、いきものや自然の重要性を実感しました。

今後も彼らがアースセイバーとして活動を続け、身近なところから地球を守る意識を持つようになってほしいと願っています。アースセイバーに登録することは公式サイトからも可能で、無料で認定書を手に入れることができます。彼らが守りたい生きものや、具体的なアクションを登録することが奨励されています。