ドイツ語訳『変な絵』が受賞、ミリオンセラーの名声
小説『変な絵』が、ドイツ語訳版の発売を控え、早々に話題をさらいました。本書は著者・雨穴氏の作品で、双葉社から出版された作品です。シリーズ累計164万部を突破し、世界33か国で翻訳出版されています。特に、ドイツの公共ラジオ局で選ばれる「最優秀犯罪小説賞」において堂々の第1位を獲得したことが報じられ、注目を集めています。
国内外での評価
「Krimibestenliste」と呼ばれるこのリストは、ドイツ、オーストリア、スイスのミステリー文学専門家によって決定されます。毎月の新刊中から特に優れた作品が選ばれ、評価される中で、『変な絵』は“ベスト・オブ・ベスト”としてこの称号を得ました。
ドイツ語版は2025年3月31日の発売予定で、すでに多くのメディアに取り上げられています。各国に広がる人気は衰えを知らず、アジア市場でも台湾で重版が決定、タイでは書店売り上げ第1位を記録しました。また、アメリカやイギリス、フランス、スペインなどでも好評を博しており、多数のインタビュー依頼が寄せられています。
フランスでは、大手書店チェーンのFNACで「今月の本」として取り上げられるなど、その勢いは加速しています。書店では多数の取り扱い店舗で完売が続出し、売れ行きは好調です。
海外取材の状況
著者の雨穴氏は、ジャパンタイムズやAP通信、ワシントンポストなど、国内外メディアから多くのインタビューを受けています。これにより、作品の魅力がさらに広まる可能性があります。
雨穴氏のコメント
受賞について雨穴氏は「報告をいただき、驚いています。選んでくださった方々に感謝し、この本がより多くの人に届くことを願っています」と語っており、読者への感謝の意を表明しています。さらに、前作『変な家』との違いや、今作のひたむきな物語性を評価されたことを喜びとして述べました。
続編の展望
また、49ページにわたる続編では、新たな謎や真相が明かされることとなります。オカルトサークルに所属する主人公・佐々木が後輩からブログの存在を教えられ、そこに秘められた衝撃の真実に迫ります。物語は、9枚の奇妙な絵の謎に焦点をあて、それがどのように事件に繋がるのかが描かれています。
この続編には、雨穴氏が新たに書き下ろした物語『続・変な絵』も含まれており、読者にさらなる驚きを提供します。物語は、主要人物の優太が成長し、家族からのメッセージに導かれて真実を解明する姿を描いています。
雨穴氏のプロフィール
著者の雨穴は、ホラー作品を得意とするウェブライターであり、YouTuberでもあります。登録者は170万人を超え、再生回数は1億9000万回を突破しています。独特のスタイルで作品を展開し、世界中の多くの国で翻訳出版が予定されています。
書誌情報
- - 書名:変な絵
- - 発売元:双葉社
- - 発売日:2025年1月16日
- - 定価:858円(税込)
- - 判型:A6判
- - ISBN:9784575528138
- - 公式サイト
『変な絵』は、今後もますます注目の作品として、多くの読者に愛され続けることでしょう。