幻想的な夏の夜を彩る「能楽の郷池田葉月薪能」の魅力

福井県池田町が誇る「能楽の郷」では、今年も特別な夏のイベント「葉月薪能」が開催されます。8月11日（月・祝）の夕刻、疫病や天候不順からの脱却を願うこの伝統的な行事は、訪れる人々を魅了すること間違いなしです。

能楽の郷、池田町の魅力

池田町は鎌倉時代から800年の歴史を持つ「水海の田楽・能舞」が受け継がれている場所です。町には多くの神社があり、歴史的な能面や衣装が大切に保管されています。また、「能面美術館」では100面以上の能面が展示され、町全体が能文化の中心地として知られています。

「葉月薪能」開催概要

「葉月薪能」のイベントは、午後4時に開場し、17時30分に演目が始まります。会場は須波阿湏疑神社の境内で、夏の夜の幻想的な雰囲気の中で多彩な伝統芸能が披露される予定です。第1部では「水海の田楽・能舞」と石川県輪島市の「御陣乗太鼓」が行われ、続く第2部では人間国宝に認定された金剛流の金剛永謹師と大蔵流の茂山七五三師が、それぞれの芸を披露します。

民俗芸能交流会

第一部において、池田町の重要無形民俗文化財「水海の田楽・能舞」と、輪島市の郷土芸能「御陣乗太鼓」が行われます。両演目は地域に深く根ざした文化で、観客はこの二つの伝統に触れる貴重な機会を得ることができるでしょう。それぞれのバックグラウンドの解説も行われ、さらに深い理解が得られます。

葉月薪能の華

第2部には、金剛永謹師と茂山七五三師が登場し、能と狂言の演目が繰り広げられます。この機会に共演する人間国宝たちの舞は、観客にとって忘れ難い体験となるでしょう。その舞台では、全国能面公募展で選ばれた優秀作品の面が使用され、現代の面打ち師がその作品を見守る中での公演も特別な意味を持ちます。

体験型イベントも充実

当日会場では「変身・能役者体験」や「創作能面展」も開かれ、子どもから大人まで楽しむことができるアクティビティが用意されています。創作能面展では、地元の面打ち師の作品が数多く展示され、観覧者が自由にその美しさを楽しめます。

アクセスと交通手段

池田町には、武生駅、福井駅、越前たけふ駅からのシャトルバスが運行されるため、アクセスも便利です。遠方からの観客もスムーズに訪問できるよう配慮しており、多くの方に楽しんでもらえるように工夫がされています。特に、帰り道にエコキャンドルが神社参道を照らす演出もあり、素晴らしい夏の夜の思い出となるでしょう。