2025年期待の新作『コリット①機械じかけの心臓』
株式会社Gakkenは、2025年7月31日に新作小説『コリット①機械じかけの心臓』を発売します。その著者であるTERUKO氏からの新しいメッセージが、2025年10月1日に公開されました。彼女はこの物語を18年かけて完成させたと言い、特にその最後のシーンが作品を書く大きなきっかけになったと語っています。
物語の背景と著者の思い
TERUKO氏は物語を始めたきっかけについて以下のように述べています。「この物語の最後のシーンが断片的に頭に浮かびました。そのシーンは他の物語のどの最後とも違っていて、私はこの結末に至るまでの物語を読みたくなり、その思いを急いで記録しました。しかし、果たして自分にこれほどの大きな物語を完成させる力があるのか、という不安もありました。」
このようにして彼女は、著者としてではなく、読者としても楽しみたい気持ちを持ちながら物語を紡ぎました。作品が進むにつれて物語は広がり、加速していく様子が描かれています。「音楽が物語にとって重要な要素であるように、物語も音楽のような響きを持ち、最後のクライマックスへと向かいます。終わりまで読み進めるうちに、ひとつの曲を聴いたような余韻を味わってもらえると思っています」と彼女は言います。
コリットの存在とそのテーマ
物語の中心には「コリット」という存在があります。彼らは人に仕えるために作られ、人間と同じ感情や痛みを抱える存在として描かれています。その中で、イパというキャラクターが自らの存在意義について疑問を抱く様子が描かれ、大きなテーマが展開されていきます。「人に仕える存在である彼らが、自らの存在意義について悩む姿を描くことで、希望と絶望が交互に交差する、深い絆を表現したい」とTERUKO氏は語ります。
奥田弦氏によるオリジナル楽曲も要注目
また、作品をさらに引き立てる要素として、ピアニスト・作曲家の奥田弦氏が手掛けたオリジナル楽曲を使用した紹介動画も公開されています。この動画は、GakkenのYouTubeチャンネル「学研 ミリオンず」にて視聴可能です。
動画では、主要キャラクターたちが得意な楽器を使い、それぞれのセッションが描かれており、視聴者はコリットの冒険に触れながら音楽を楽しむことができます。奥田氏の楽曲は、物語のダイナミズムを引き立てる、壮大で魅力的なアレンジが施されています。
ストーリー概要
『コリット』の舞台は、3000年後の未来です。人類は、コリットを育てるためのドームを金星に建設します。そこで誕生したイパは、家族と共に生活しながら、友人たちと楽しく学校に通っています。しかし、そこで教えられるのは「人への服従」であり、いつの間にかイパは自らの存在に疑問を持つようになります。
彼の疑問は、ある事件をきっかけに大きな変化を伴います。禁じられた「ファクトリー」に向かうイパがそこで経験する出来事が、物語の核心に迫ることになります。
TERUKO氏は、この物語を通して「環境に左右されることもあるが、その中で如何に立派に生きるかが重要だ」と語り、読者に深いメッセージを伝えたいと願っています。
結論
『コリット①機械じかけの心臓』は、彼女が綴った壮大な物語です。多くの読者に愛されることを願い、ぜひこの作品の世界に触れてもらいたいとTERUKO氏は信じています。新しいファンタジーの幕開けとも言えるこの作品に、是非ご期待ください。