直木賞候補二作
2025-06-12 10:58:34

直木賞候補作に選出!柚月裕子と青柳碧人の新作小説

第173回直木賞候補作のご紹介



2023年10月、文学界で注目のニュースが舞い込みました。なんと、柚月裕子氏の『逃亡者は北へ向かう』と青柳碧人氏の『乱歩と千畝─RAMPOとSEMPO─』が第173回直木賞の候補に選ばれました。この両作品には、それぞれの著者が描く独自の世界観と、強いメッセージが込められています。今回は、二作の詳細に迫り、その魅力をお伝えします。

柚月裕子の『逃亡者は北へ向かう』



この作品は、東日本大震災直後の不安定な社会を背景に、殺人を犯した青年が自身の人生を見つめ直し、逃げ続ける姿を描いたサスペンスです。物語の主人公、真柴亮は、自らの罪を背負いながらも、重要な「ある人物」を探す旅路に出ます。彼に迫る刑事、陣内康介は、津波によって娘を失った過去を背負いながら、真柴を追います。

もちろん、作品には柚月氏独自の視点が色濃く反映されています。地方の社会問題、家族の絆、そして復興への願望が見事に融合し、読者の心を揺さぶる要素が大いに詰まっています。柚月氏は 『孤狼の血』や『盤上の向日葵』などの作品で既に高い評価を受けており、今回の作品も期待を裏切らないクオリティを持っていることでしょう。

書籍詳細


  • - タイトル: 逃亡者は北へ向かう
  • - 著者: 柚月裕子
  • - 発売日: 2025年2月27日
  • - 定価: 2,090円(税込)
  • - ISBN: 978-4-10-356131-6
  • - 詳しくはこちら

青柳碧人の『乱歩と千畝─RAMPOとSEMPO─』



青柳碧人氏の新作は、江戸川乱歩と杉原千畝を主軸に描かれた歴史フィクションです。この作品では、作家である江戸川乱歩と外交官杉原千畝という二人の歴史的人物の交差点を探ります。彼らは若かりし頃に浅草の路地を歩きながら、互いの夢や希望、不安を語り合います。

本作のユニークな点は、まだ無名であった若き彼らの友情の根底にある深い絆に迫っているところです。新たな歴史を築いていく彼らの姿は、感動的であり、読者に多くの示唆を与えてくれます。青柳氏は既に多くのミステリー作品で成功を収めており、その手腕は折り紙付きです。「真の友人はあなただけでしたよ」という言葉が感情的な幕を下ろすこの小説は、読者に深い余韻を残すでしょう。

書籍詳細


  • - タイトル: 乱歩と千畝─RAMPOとSEMPO─
  • - 著者: 青柳碧人
  • - 発売日: 2025年5月14日
  • - 定価: 2,420円(税込)
  • - ISBN: 978-4-10-356271-9
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選考会の日程



直木賞の選考会は、2024年7月16日(水)16時から行われる予定です。この候補作の行方に、多くの読者の期待が寄せられています。今回選ばれた作品がどのように評価されるのか、文学ファンにとって見逃せない一日となることでしょう。

新たな直木賞受賞作が誕生するのか、注目していきたいですね。


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