親子で楽しめる絵本『さかさまおとなのいいぶん と こどものいいぶん』
株式会社Gakkenから、2025年12月25日(木)に新たな絵本『さかさまおとなのいいぶん と こどものいいぶん』が発売されることが発表されました。前作を受けた第二弾となる本作は、親の視点と子どもの視点を上手に描き出しています。これまでも多くの親子に愛されてきた本シリーズは、今作でもその魅力を存分に発揮しています。
今回の『さかさま』の特徴
本書の最大の特徴は、上と下のページにそれぞれ異なる物語が展開される「さかさま」形式です。親のおかあさんと、子どもであるむすこの視点の両方から物語を楽しむことができ、読み進める中で互いの気持ちを理解する手助けになります。おかあさんは忙しい日常に、怒りを克服しようとしながらも、時には「だめ」「はやくして!」と叫びがち。対するむすこは「おとなはわかってない」と反発することも多いですが、ページをひっくり返すことで、むすこの考えを知ることで双方の心情が明らかになっていきます。
特に、朝から晩までの行動を通して、どれだけのおかあさんが日々の負担を抱えているのか、そしてむすこはどんな思いで行動しているのかを読み解くことができます。観る位置を変えることで、新たな気づきが得られるのです。
感動的なストーリー
物語は、朝ご飯を作るところから始まり、忙しい一日が描かれます。おかあさんは、買い物や公園へのお出かけ、そして最後には寝かしつけと、考える暇もないほどのタスクに追われています。一方でむすこは、心の中でどんなことを思っているのか。
ひっくり返して彼のストーリーを読むことで、日常の些細な出来事がどれだけ重要で、時にはそれが子どもにとっての冒険であることに気づかされます。食べたいジュースや甘いお菓子、自由に遊びたい思いがある中でのおかあさんの期待との板挟み。子どもたちの心情を理解することで、親もまた成長することができるのです。
親子のコミュニケーションを深めよう
本書では、錯視や見立て遊びの要素も豊富に取り入れられています。親子で一緒に考えたり、楽しむことで、互いをより理解し合うきっかけを作ってくれます。読後は自然と「ほろり」とする場面が待っており、命の大切さや心のつながりを再確認できることでしょう。
第一弾も要チェック
実は、シリーズの第一弾『さかさま改訂新版』も既に好評発売中です。こちらでは、「火の星」と「水の星」の住人たちを通じて、他者の視点を理解することの重要性を描いています。併せて読むことで、さらに深い感動が得られることでしょう。
まとめ
『さかさまおとなのいいぶん と こどものいいぶん』は、2025年12月25日の発売を目指しています。親と子、双方の考えを知り、理解を深めるこの絵本を手に取ることで、家族の絆をより強めることができるかもしれません。ぜひこの機会に、親子で一緒に楽しんで並べてみてはいかがでしょうか。