池坊専宗の工芸探訪
2025-05-14 11:54:33

華道家・池坊専宗が捉えた伝統工芸の魅力と技術の世界

華道家・池坊専宗が捉えた伝統工芸の技



2023年の夏、華道家で写真家の池坊専宗が66の京都の伝統工芸工房を訪れ、その魅力を写真を通じて伝えるプロジェクトがスタートしました。このたび、池坊専宗氏の1年にわたるフィールドワークの成果として、写真集『よい使い手 よい作り手/Art of Craft, Art of Use』が2025年5月25日に刊行されることが決定しました。本書は、京都の伝統工芸の技術やその背後にある職人の想いを深く掘り下げ、次代に受け継がれるべき文化としての重要性を再確認するものです。

伝統工芸の魅力を再発見



平安京の創建から1200年以上にわたる歴史を持つ京都の伝統工芸は、その洗練された技術と美しさが世界的に評価されています。華道や茶道、能楽といった有職文化が息づく中で、工芸士や職人は独自の技を磨き続けてきました。しかし、時代の変化に伴い、多くの伝統工芸はその存続が危ぶまれています。池坊専宗はこの危機感を抱き、工房を訪れ匠の技を写真に収めることで、伝統工芸の必要性を伝えようとしています。

写真集の内容



写真集には、66の工房での写真とともに、それぞれの工芸品の紹介と池坊専宗自身による随想録が含まれます。さらに、京舞井上流の井上安寿子や金剛流若宗家の金剛龍謹との対談も収録され、伝統文化に関わるさまざまな視点が垣間見えます。これにより、読者は工芸の奥深さやそれを支える人々の情熱を感じることができるでしょう。

クラウドファンディングの背景



このプロジェクトは、クラウドファンディングを通じて資金集めを行いました。多くの支援者からの後押しを受けて、約804万8千円が集まりました。支援してくださった方々には、写真集の発送が5月20日頃から順次行われる予定です。これによって、より多くの人々に京都の伝統工芸の魅力を広めることができるでしょう。

主な販売先



写真集は、京都伝統産業ミュージアムや、京都蔦屋書店、日本華道社をはじめ、様々なオンラインプラットフォームでも購入可能です。価格は8,500円(税別)です。

池坊専宗のプロフィール



池坊専宗氏は、京都に生まれ、華道家元池坊の次期家元として教育を受けました。慶應義塾大学や東京大学で学び、華道や写真を通じて自身の感性を表現しています。また、様々な展示活動や講座を開き、日常の美しさや伝統に対する理解を深める活動を展開しています。

まとめ



池坊専宗による写真集『よい使い手 よい作り手』は、ただの工芸作品の紹介にとどまらず、工芸士の熱意や技の継承の重要性についても考察しています。京都の伝統工芸が持つ魅力を、ぜひこの一冊を通じて体感してみてはいかがでしょうか。


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