森田碧の最新作『あの空に花が降るとき、僕はきっと泣いている』
森田碧さんの新作が2025年3月5日に登場する。でも名前を聞いて「よめぼく」と言えば、もう彼女の作品を知らない人はいないでしょう。デビュー作『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』はNetflixによって映画化され、シリーズの累計売り上げはなんと55万部を突破しました。その人間の心に深く響く作品がこの度新たに、舞台を函館に移して展開されることに。
舞台は美しい函館
新作は函館が舞台です!この場所は物語の中で非常に印象的に描かれ、登場人物たちの感情を一層引き立てます。森田さん自身も札幌に住んでおり、函館には特別な思い入れがあると語っています。函館山、ロープウェー、函館駅前広場、大森浜、五稜郭タワーなど、具体的な名所が物語の中に登場し、読者をその風景の中へと引き込みます。
あらすじ
物語の主人公は高校二年生の染野翼。彼の人生は、恋人だった一ノ瀬千夏を病気で失ったことから一変します。夜の函館山での最後のデートを記憶に刻みつつ、翼は彼女を亡くした悲しみの中で不登校に。空虚な毎日が続く中、彼の唯一の心の支えは、千夏が残してくれた“公式アカウント”です。このアカウントから送られてくる千夏のメッセージに、彼は日々癒しを見出すのですが、やがて彼女が残した謎の存在、顔が見えない高校生歌い手・レモンティの動画と出会うことになります。
魂を震わせるメッセージ
翼は、千夏のメッセージに秘められた真実を追い求め始めます。この旅の中で彼の心がどのように変化するのか、さらには彼がどのように愛すること、失うこと、そして成長するのかが、緻密な描写とともに展開されます。また、幼馴染の永戸真一を通じて、友情や愛といった人間関係の大切さも語られることでしょう。森田碧ワールドならではの心の響きを体験できる新作には、涙を誘う瞬間が間違いなく散りばめられています。
作者のプロフィール
森田碧(もりた あお)さんは、2020年にLINEノベルの「第2回ショートストーリーコンテスト」で「死神の制度」が大賞を受賞し、2021年にデビュー作である『余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話』を発表。その後、2022年には「第17回うさぎや大賞」にも入賞し、現在では「よめぼく」シリーズが多くの読者から支持を受けています。2024年には新作がNetflixで映画化されることも決まっており、今後の活躍が楽しみです。
書籍情報
- - タイトル: 『あの空に花が降るとき、僕はきっと泣いている』
- - 著者: 森田碧
- - 定価: 814円(税込)
- - 発売日: 2025年3月5日
書誌ページ:
ポプラ社
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愛と悲しみが交錯する物語を、ぜひお見逃しなく。