桜林直子の新刊
2025-06-24 13:29:07

桜林直子、新刊『生きづらさ』を通して考える個々の在り方と救い

新たな視点で探る“生きづらさ”の正体



ポッドキャスト「となりの雑談」で多くのリスナーに親しまれている桜林直子さんが、この度新刊『つまり“生きづらい”ってなんなのさ?』を光文社から2025年6月25日(水)に発表します。本書は、彼女自身の実体験や3000回以上に及ぶ他者との対話を元に構成されており、個々の“生きづらさ”にスポットを当てています。

桜林さんは、「薄暗い土の中にいるような感覚で、うまく動けない」という表現で、自身の「生きづらさ」を例えています。このような感覚を抱え、彼女は数々の経験を通しています。そしてその中で、「動こうとすると過去の嫌だったことが足を引っ張る」と感じる瞬間もあったといいます。著者は自らの苦闘を語りつつ、多くの人々が同じように悩んでいる現実に気づきました。

今や「生きづらい」という言葉は、多くの人に共感を呼び起こしますが、桜林さんはこの言葉が多様性を排除してしまう危険性を指摘します。一人ひとりの経験や感じ方が異なるにもかかわらず、それが一つの言葉でまとめられることに疑問を抱いているのです。「一本一本違う糸が、ぐるぐるに丸められて一つのボールになる」ような感覚が、彼女の中にも芽生えたと言います。彼女はこの問題を解決する方法を模索し、より詳細に“生きづらさ”を捉える試みを始めました。

多角的な視点からの対話



新刊では、5名の専門家との対談を通じて、“生きづらさ”を多角的に掘り下げていきます。各専門家は異なる視点から生きづらさについての考察を展開し、対話することで気づきを得る過程を描写しています。

  • - 第1章「人は傷つけてくるもの」:精神科医の星野概念氏との対談では、相手との関わりにおける傷の深さについて掘り下げられます。
  • - 第2章「わたしらしさ」の呪縛:文化人類学者の磯野真穂氏が、自己のアイデンティティについて議論を交わします。
  • - 第3章 他者と関わり脚本を考える:臨床心理士の東畑開人氏との対話では、他者との関わりがどのように“生きづらさ”を形成するのかを探ります。
  • - 第4章 信じる力と疑う力:ライターの石井ゆかり氏と共に、信じることの重要性や疑うことがもたらす影響について討論します。
  • - 第5章 感情アーカイブとの付き合い方:ラジオパーソナリティの武田砂鉄氏により、感情の整理術について考察を深めます。

著者プロフィールと今後の展望



桜林直子さんは1978年生まれで、東京都出身。洋菓子業界でのキャリアを経て、2011年に独立し、「SAC about cookies」を開店。彼女の独自の視点が評価され、テレビ番組やエッセイなどでも注目されています。また、「雑談の人」として活動し、「サクちゃん聞いて」という雑談サービスを展開している彼女は、今回の新刊でもそのユニークなアプローチを存分に発揮しています。

本書『つまり“生きづらい”ってなんなのさ?』は、266ページにわたる内容が詰まっており、定価は1,815円(税込)で、読者にとって新たな発見と気づきを提供する一冊となることでしょう。読者の皆さんにとって、自分の生きづらさを再確認し、他者との対話を通じて解きほぐしていくきっかけになればと願っています。


画像1

関連リンク

サードペディア百科事典: ポッドキャスト 桜林直子 生きづらさ

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。