島根県立美術館が祝う川端龍子誕生140周年展の魅力とは

島根県立美術館にて川端龍子誕生140周年展が開催

島根県立美術館では、2025年に川端龍子の誕生140周年を記念した特別展「誕生140周年川端龍子展」を実施します。この展覧会では、川端龍子がどのようにして日本画の探求を続けてきたか、その軌跡を辿ります。

川端龍子のプロフィール

川端龍子（かわばたりゅうし）は、1885年に和歌山県で生まれ、昭和時代を通じて活躍した日本画家です。彼はまず洋画を学びましたが、やがて日本画に転向。その後、再興第2回日本美術院展覧会に初めて入選を果たしました。彼はその後特有の哲学を持ち、昭和3年に日本美術院を脱退し、在野の芸術家グループ「青龍社」を結成しました。これにより彼は「会場芸術」の概念を掲げ、新たな芸術表現を追求し始めました。

展覧会の概要

川端龍子展は、2025年7月18日から8月25日まで開催され、島根県立美術館の企画展示室で行われる予定です。この展覧会では、彼の最初期の手習い書から生涯の最後の作品までが並び、80年にわたる彼の旅路を振り返ることができます。特に注目すべきは、幅28メートルにも及ぶ大作《逆説・生々流転》や、島根でのみ展示される作品が多く、貴重な機会となるでしょう。

展示ドルーの内容

展示内容は、章立てで構成されており、1章では川端の幼少期から学生時代に着目。2章では、彼が新たな風を日本画界に吹き込んだ過程、つまり昭和3年の日本美術院との決別から青龍社の設立に至る過程を掘り下げます。3章では、戦後の厳しい状況下での彼の創作活動、そして彼の作品がいかに社会的な影響を受けたかを考えます。

見逃せない関連イベント

展覧会の一環として多数の関連イベントも用意されています。オープニングセレモニーやギャラリートーク、講演会などが行われ、アートに対する理解を深める機会が提供されます。また、特別講座や美術館キネマも開催され、来場者は川端龍子の世界にさらに親しむことができます。参加は無料のものも多く、ぜひ多くの方に足を運んでいただきたいと思います。