大正生まれの人々の物語を次世代に伝えるプロジェクト始動!
2025年に向けて、新たなプロジェクト「大正の人」が始まります。本プロジェクトでは、全国各地の大正生まれの方々を訪ね、その貴重な人生の物語を収集し、記録として後世に残すことを目指しています。最年少で99歳を迎える大正生まれの方々の“生の言葉”を聴く機会を逃さず、若い世代へ希望を伝えるバイブルを作成します。
プロジェクトの原点
この取り組みの始まりは、代表の林さゆり自身の一人の祖母の存在でした。明治40年生まれの祖母が日常的に口にしていた言葉、「ありがたい」「もったいない」「人様のために」「自分を下に」といった言葉は、彼女にとって大切な人生の教訓となりました。このような体験から、林は2002年から2005年にかけて、明治生まれの方々への取材を行い、2018年には書籍『明治の人』を出版。この本は、名もなき市井の人々の生の声を記録し、多くの読者の心に響くものでした。
プロジェクトの目的
「大正の人」プロジェクトには、二つの社会的意義があります。第一に、超高齢化社会において、100年という長い人生を生き抜いてきた方々の知恵を聴き取ることで、高齢者自身に希望と元気を届けること。第二に、世代間の分断が進む中で、家族間のつながりを再確認させるきっかけを提供し、若い世代が「家族の語り部」としての役割を持つ可能性を広げることです。
生の言葉の意義
「今、聴かなきゃ、もう聴けない。」というスローガンのもと、全国を巡り、多くの大正生まれの方々の貴重な言葉を直接聴く活動が、4月から始まっています。直接取材を通じて、戦争を経験した方々の言葉や、家族の絆の大切さを感じさせる声が私たちの価値観を深く揺さぶります。
例えば、「年寄りには何も要りません。でも、たったひとつ必要なのは“家族の愛情”です」といった言葉や、「戦争の悲惨さは、行った者にしかわからんわ」といった真実の響きは、現代社会においても必要とされています。これらの言葉は、家族や世代を超えた対話を促す力を持っています。
取材協力のお願い
現在、本プロジェクトでは全国の大正生まれの方々からの取材協力を募っています。ご家族や友人、お知り合いの中に大正生まれの方がいれば、ぜひお知らせください。心を込めた丁寧な取材を通じて、彼らの人生の物語をお聞きし喜んでいただけるよう努めます。
未来へつなぐイベント
また、「敬老の日 子ども作文&パネルコンテスト」も毎年開催されており、参加者の多くが自分の家族の最高齢者について話を聞いたことがないという結果がでています。このコンテストは、家族の歴史を知る第一歩として、2025年にも第4回目を予定しています。
結び
株式会社夢ふぉとでは、本プロジェクトを通じて、命の尊さや家族愛を世代を超えて伝えていきたいと考えています。この活動に興味を持たれた方は、ぜひお問い合わせください。皆様の協力をお待ちしています。