絵本作家・長田真作が挑む戦争の記憶
アーティストマネジメント会社Ore Inc.に所属する長田真作が、初めて戦争をテーマにした絵本『赤い日』を出版する運びとなりました。汐文社から刊行されるこの96ページの絵本は、戦後80年という歴史的な節目に、彼が「今だからこそ描きたかった」と語る渾身の力作です。
祖父の記憶を辿る旅
絵本『赤い日』は、長田氏の祖父が呉空襲での体験をもとにした作品です。彼は祖父から受け継いだ物語を通じて、戦争の辛い記憶を鮮明に表現しています。長田氏は過去に祖父から語られた戦争の話を聞いた際、その衝撃がずっと心に残っており、それを絵本という形で再現することに尽力しました。
「世界中で未だに続く戦争の影響は、過去のこととして片づけることはできません。私が呉市出身であることを自覚し、戦争そのものを見つめ直す作品として表現したい」という長田氏の思いが込められています。読者がこの本を通じて戦争の残酷さに目を向け、未来のために様々な感情を抱いてもらえたらとの願いが伝わります。
興味深いあらすじ
『赤い日』の物語は、実際に存在した長田氏の祖父、りゅういちさんの経験に基づいています。1945年7月の呉空襲で祖父は友人を失い、翌月には広島に入市しますが、彼はそこで見た悲劇を誰にも語らなかったといいます。この内容は、戦争の現実を知ることの重要性を強調しています。読者にはその時代背景を理解し、未来を見据えた思考を促すことを意図しています。
作品情報
- - 書籍名: 赤い日じいちゃんの見た戦争
- - 著者: 長田真作
- - 出版社: 株式会社汐文社
- - 定価: 2,500円+税
- - 発売日: 2025年8月
- - ページ数: 96ページ
- - 対象年齢: 小学校低学年から
- - ISBN: 978-4-8113-3254-3
絵本作家としての道のり
長田真作は1989年生まれで、広島県呉市の出身です。2016年に『あおいカエル』で絵本作家デビューを果たして以来、作品を30冊以上刊行しており、国内外で高い評価を得ています。彼の作品は『タツノオトシゴ』や『かみをきってよ』など、多岐にわたります。特に国際的に著名な「ONE PIECE」シリーズの絵本にも携わっており、その実力は確かなものです。
長田氏はアーティストとしてだけでなく、さまざまなメディアでも活躍しており、自身の公式サイトやSNSでは最新情報を発信しています。彼の新たな作品『赤い日』は、単なる絵本の枠を超え、戦争の記憶を次世代に伝える貴重な資料となることでしょう。作品への期待が集まります。
お問い合わせ
『赤い日』に関する詳しい情報や、長田真作への取材依頼は以下のリンクからご連絡ください。