ヴィム・ヴェンダースの未公開作品『ドリーム・アイランド』が蘇る!
この度、映画監督ヴィム・ヴェンダースが出演し、ナレーションも担当した幻のアートフィルム『ドリーム・アイランド ーヴィム・ヴェンダースの失われた夢』がデジタルリマスター化されるプロジェクトが進行中です。この作品は、劇場未公開のままとなっており、いかに幻の作品であるかが強調されています。クラウドファンディングは、2023年3月からスタートし、5月15日(木)の23時59分をもって終了する予定です。
クラウドファンディングの意義
このプロジェクトは、新しく生まれ変わる『ドリーム・アイランド』を世界中に届けることを目的としています。クラウドファンディングに参加することで、ファンや視聴者がこの幻の作品の復活に貢献できる機会となります。クラウドファンディングの成功を受けて、映像のデジタイズを行い、さらにはドキュメンタリー制作や海外映画祭への出品を目指すことも予定されています。
また、文化人類学者で批評家の今福龍太氏から「このフィルムが現実に蘇ること、それこそ私たちのもう一つの奇蹟」などの心温まる激励のコメントも寄せられ、プロジェクトの意義をさらに際立たせています。この映画は、失われた夢を描いたアートフィルムとして、多くの人々に感動を呼び起こすことでしょう。
『ドリーム・アイランド』の魅力
『ドリーム・アイランド』は、1991年に制作された作品で、元々はヴィム・ヴェンダースがお気に入りの『夢の涯てまでも』のために制作された“夢のシークエンス”が根源となっています。東京を舞台にした実写ドラマとして制作されたこのフィルムは、未公開ながらも独自のアーティスティックな魅力を持っています。実は、長い間この作品は観ることができず、関係者やファンの間では伝説的な存在となっていました。
物語の背景
物語は、恋人を失った女性が東京の新宿公園に出かけ、街の音を録音している男性と出会うところから展開します。彼女にとってかけがえのない「想い」があり、彼は「音」に特別な意味を見出しています。この相互作用が、夢と現実の境界を問い直す重要なテーマとなっています。子供の目を通じて見える世界と、大人が忘れてしまった純粋さを映し出した作品です。
様々な試みに満ちた撮影秘話
2020年には本作のアソシエイト・プロデューサーである御影雅良氏が、30年ぶりにヴェンダースに連絡を取る機会がありました。プロデューサーの間に交わされたメールにより、ヴェンダースが再びこの作品に回帰するきっかけが生まれました。御影氏は、感情を込めたシーンを集めたこのプロジェクトの実現に向けて尽力しました。その過程で、故・仲田能也氏の娘である仲田早織氏がプロジェクトに関与することになり、父の遺志を継ぐ形で『ドリーム・アイランド』の復活に向けた取り組みが始まります。
未来への希望
このプロジェクトはただのアートフィルムの再発見ではなく、豊かな文化遺産を次世代に残すための大切な行動でもあります。ファンや関係者の熱意が集まり、未公開作品が再び世に出ることは、映画ファンだけでなく、アートや文化に興味のある全ての人々にとっても意義深い出来事です。『ドリーム・アイランド』の存在を知り、応援することで、彼らの努力が成功し、再び見ることができるその日を心待ちにしましょう。
これからも続く物語
映画『ドリーム・アイランド』のデジタルリマスターが進行中であり、このプロジェクトへの参加を通じて、私たち一人一人が新たな文化の継承者となるチャンスがあります。ぜひ、公式のクラウドファンディングページやSNSで情報をチェックし、次世代へと受け継がれるべき「夢」を体験してください。したがって、彼らと共にこの奇跡に立ち会う準備を整えておきましょう。クラウドファンディングのページは
こちらです。