能登支援プロジェクトがグランプリを受賞!
2025年7月8日に発表された『第73回朝日広告賞』で、講談社が出稿した新聞広告が「デジタル連携の部」でグランプリを受賞しました。この受賞作品は、昨年12月23日に告知された能登半島地震の支援プロジェクト『スキップとローファーと能登』に関するもので、講談社にとっても初のこの賞の受賞です。
プロジェクトの背景と目的
このプロジェクトは、漫画『スキップとローファー』の著者、高松美咲さんとアフタヌーン編集部が協力して実施しました。2024年元日、北陸地方で発生した大地震により、作品の主人公の実家のモデルとなっている著者の祖父母の家が全壊しました。これを受け、講談社は支援プロジェクトを立ち上げ、夏までの間に約2,300万円を被災地に寄付しました。
さらに、同年12月23日には『スキップとローファー』コミックス第11巻の発売に合わせ、『スキップとローファーと能登』を特設サイトとして設立し、自作の第1話を読むことで1人につき100円が義援金として石川県に寄付される仕組みを導入しました。これにより、読者一人ひとりが手軽に復興支援に加わることができました。
寄付の上限は1,000万円で、目標参加人数は10万人。それに向けて、新聞広告を掲載し、主人公の姿が描かれたデザインが注目を集めました。特設サイトのアクセス数は増加し、最終的には107,149人が参加し、1,000万円の全額を寄付することに成功しました。
朝日広告賞とは?
朝日広告賞は、新聞広告の質向上を目的として創設されたもので、1952年から続いています。各時代の優れた広告を評価し、広告文化の発展に貢献しています。応募作品は審査委員による厳正な審査を経て選ばれ、新たな価値観や普遍的な美を発見する機会を提供しており、これからも広告表現の可能性を探求していきます。
『スキップとローファー』について
『スキップとローファー』は、地方から上京した高校生、岩倉美津未が主人公。彼女は勉強はできるが、都会での生活には戸惑いながらも、天然な性格で同世代の友達との交流を楽しんでいく様子が描かれています。この作品は「マンガ大賞2020」で第3位、2023年度講談社漫画賞を受賞し、2025年8月22日にはコミックス第12巻が発売予定です。さらに、テレビアニメの第2期制作も決定しています。
このように、『スキップとローファー』は作品の魅力だけでなく、社会貢献にも力を入れ、これからも多くの人々に愛されていくことでしょう。