BBCワールドサービスの新作ドキュメンタリー『ヒロシマで何が起きたのか』の放送が決定！

BBCワールドサービスの新作『ヒロシマで何が起きたのか』

2025年の8月、広島・長崎への原子爆弾投下から80年が経過する歴史的な時期に、BBCワールドサービスが制作したドキュメンタリー『ヒロシマで何が起きたのか（What Happened at Hiroshima）』が放送されます。このドキュメンタリーは、被爆者たちの証言を通じて、核兵器の持つ本質やリーダーたちの責任について深く考察する内容になっており、視聴者に今一度“歴史の繰り返し”について考える機会を提供します。

歴史を振り返る証言

番組では、1945年8月6日に原子爆弾が投下された瞬間を生き延びた多くの被爆者たちの貴重な証言が紹介されます。例えば、当時8歳のケイコさん、6歳のケンジさん、そして13歳のミキオさんなど、彼らがどのようにあの日を過ごし、長い年月を経てもなお心に残る痛みを抱えているのかが語られます。また、爆心地から距離があったにも関わらず、放射線の影響を受けたサトシさん（当時1歳半）や、3年後に生まれたキョウコさんも、自身の体験を初めて家族に語りかける場面が見られます。

これらの証言は、単なる歴史的な事実を超え、差別や偏見、そして社会の沈黙の中で生きてきた彼らの心の傷を浮き彫りにします。「自分たちは語ってはいけないものだ」という思いは、今もなお残り続けているのです。

現在の核の脅威と向き合う

ドキュメンタリーのナレーションを担当するのは、受賞歴のあるBBCジャーナリスト、ジョーダン・ダンバー氏です。彼は、現代の国際情勢や核の脅威との関連性について掘り下げ、被爆者たちが語る過去と現在のつながりを明らかにします。また、「核兵器の破壊力を現在の指導者たちは本当に理解しているのか？」という問いかけを視聴者に投げかけます。

そして番組は、「最後の体験者」がいなくなった後に、私たちはどうやってこの瞬間を記憶し、教訓を次の世代に伝えていけるのか、その答えを共に考えさせてくれる内容となっています。

放送スケジュールと視聴方法

この重要なドキュメンタリーはBBC Newsチャンネルで放送されます。具体的な放送時間は以下の通りです：

- 2025年8月9日（土）18:30～19:00
- 2025年8月10日（日）12:30～13:00
- 2025年8月11日（月）0:30～1:00、8:30～9:00
- 2025年8月13日（水）12:30～13:00
- 2025年8月14日（木）9:30～10:00

この番組は二カ国語で放送され、日本国内向けには日本語字幕も付いています。

視聴方法としては、全国の衛星やケーブルテレビ、有料多チャンネルサービスに加え、HuluやAmazon Prime Videoなどのインターネット動画サービスでもライブ配信される予定です。詳細は以下のリンクから確認できます：
BBCワールドニュース - 視聴方法

このドキュメンタリーを通じて、私たちの未来に向けた対話が生まれることを願っています。