新刊紹介:身近な虫の生き方観察12か月
夏休みの自由研究にもぴったりな「身近な虫の生き方観察12か月」がついに発売されました!この本では、春・夏・秋・冬という四季を通じて、私たちの身近にいる虫たちの観察が楽しめます。ここでは、カブトムシやケシキスイのような有名な虫から、少しマニアックな虫たちまで、多彩な生き物が紹介されています。
季節ごとの虫観察の魅力
この観察ガイドは、季節ごとに観察しやすい虫を取り上げ、その生態を貴重な写真とともに解説しています。例えば、春には「花に集まる虫」、夏には「セミの羽化」、秋には「夕焼け空の赤とんぼ」といった、身近でよく見かける虫を中心に、冬には厳しい寒さにもかかわらず活動する虫たちにスポットを当てています。これにより、読者は虫たちのさまざまなドラマを感じ取ることができます。
マニアな虫たちも登場
著者の須黒達巳さんは、小学校の理科教諭という経歴を活かし、同時期に観察できる少々マニアな虫たちにも焦点を当てています。たとえば、新種のクワガタと勘違いされることがあるヨツボシケシキスイや、2mm前後のサルゾウムシと呼ばれる小さな甲虫、冬に活動する冬尺蛾(フユシャク)など、非常に珍しい虫が多数掲載されています。これにより、虫の観察がより一層面白くなることでしょう。
観察をより楽しむために
本書には、虫を観察する際の注意点も記載されています。虫の生態に配慮した観察方法を提案することで、読者が虫たちと強い関係を築けるようサポートしています。特に近年問題視される外来種の増加についても触れ、著者が行った昆虫調査の実例を交えながら、教育的な視点からも考察しています。
壁新聞にも最適
「身近な虫の生き方観察12か月」は、まるで壁新聞のような誌面で構成されており、眺めるだけでも楽しめます。これにより、子どもたちが調べ学習の成果を発表する際の参考にもなることでしょう。小学校3年生から虫に興味を持つ大人まで、幅広い層にお楽しみいただける内容になっています。
著者のご紹介
著者の須黒達巳さんは1989年生まれで、横浜市出身。専門はクモの分類学で、慶應義塾幼稚舎の理科教諭を務めながら、昆虫・クモ相の調査を行っています。著書には、ハエトリグモ関連の本や生態に関する図鑑を多数執筆しています。
また、写真を担当した安田 守さんは、生きもの写真家として長年の実績があります。長野県を拠点に、里山環境に生息する昆虫を中心に自然を撮影しています。
書籍情報
- - 書名:身近な虫の生き方観察12か月
- - 著者:須黒達巳
- - 写真:安田 守
- - 発行日:2025年7月7日
- - 定価:2,200円(本体2,000円+税)
本書は全国の書店およびオンライン書店で購入可能です。自然観察を楽しむための新たな一歩として、ぜひ手に取ってみてください。