タンパク質の凝集・溶解性制御技術の普及版が発売
このたび、創薬や機能的生産に貢献するためのタンパク質の凝集や溶解性制御に関する広範な知見を収めた書籍の普及版が発行されます。本書は、実際の研究や開発に役立つ技術を解析、測定、予測において詳述しており、特に未来の医薬品開発や生産技術に興味がある方にとって必携の一冊です。
概要
- - 監修者: 黒田裕氏(東京農工大学)、有坂文雄氏(東京工業大学)をはじめとする、45名の著者によって構成。
- - 発行日: 2025年4月3日
- - 体裁: B5版、283ページ
- - ISBN: 978-4-7813-1827-1
- - 価格: 5,940円(税込)
普及版は、初版からの時間経過により、より手に取りやすい価格で提供される形となっております。書籍は、当社のECサイトおよび全国の書店にて購入可能です。また、電子書籍専用販売サイト「CMCeBook」では、ダウンロード版も取り扱っています。
目次のご紹介
本書は、4つのパートに分かれており、それぞれが重要なテーマを扱っています。以下はその内容です。
第I編 基礎
- - タンパク質の溶解性やアモルファス凝集に関する基本的な物理化学的解析を行い、タンパク質科学の基盤を学ぶことができます。
第II編 測定・理論および情報科学的解析・予測
- - バイオ医薬品におけるタンパク質凝集体の評価から始まり、超遠心分析や光散乱技術を用いた会合体の分析、さらには機械学習を用いた溶解性の解析手法に至るまで、最新の測定技術を網羅しています。
第III編 制御
- - タンパク質医薬品の凝集メカニズムに加えて、その評価や抑制方法についても論じられ、実践的な知識が得られます。また、抗体タンパク質の溶解性や変性状態の可逆性にも焦点を当てています。
第IV編 病態解明・産業応用
- - ポリグルタミンタンパク質の凝集と疾患の関連、さらには創薬産業における凝集性と溶解性問題に関する切り口で、基礎研究から応用までの広がりを捉えています。
まとめ
創薬や産業応用に寄与するための知識が詰まった本書は、専門家はもちろん、学生や研究者にとっても新たな知見を得る絶好の機会を提供します。タンパク質科学、創薬、及び関連領域に興味がある方々に是非手に取っていただきたい一冊です。