食器の魅力を深く知る
2025-09-24 06:32:34

新刊『世界の食器図鑑』で食器の魅力を深く知る

新刊『世界の食器図鑑』で食器の魅力を深く知る



2025年9月24日、平凡社から発刊された「世界の食器図鑑」は、陶磁史研究家の加納亜美子が監修を務め、彼女の実姉である玄馬絵美子が共著として参加しています。本書は全国の書店にて手に入れることができ、食器文化に興味がある人々にとって必見の一冊と言えるでしょう。

食器の新たな視点



本書の特筆すべき点は、これまで分かれて紹介されてきた洋食器と和食器を同時に掲載し、それぞれの違いを明確にしながら解説していることです。従来の文献では、専門的な分野に特化したために、全体像が見えにくく、特に陶磁器の初心者には混乱の元となることが多いのです。しかし、この図鑑では、東西の食器の特徴を一つにまとめ、相互の関係性を探ることができるようになっています。

例えば、洋食器の「トランスファー(ウエア)」や和食器の骨董品に見られる「印判手」、さらには博物館で使われる「プリントウエア」といった技法が、すべて「銅版転写」という同じ技法であるということを明確に示し、読者にとって非常に理解しやすい内容となっています。

鑑賞ポイントを徹底分析



さらに本書の中では、食器をどのように選ぶか、鑑賞の際に注目すべきポイントなども丁寧に解説されています。多くの食器ファンが抱える疑問、「この食器の特徴は何か」「各ブランド間の違いは何か」といった点についても、初心者向けに非常にわかりやすく整理されています。これにより、食器を購入する際や美術館での鑑賞がより楽しみになることでしょう。

特に注目すべきは、食器デザインにおける「パターン・文様」の解説です。これまでの書籍では見られなかった視点が盛り込まれており、古代オリエントから現在まで受け継がれてきたデザインの流れが紹介されています。「青海波」など日本でも知られる文様が、どのように歴史的背景を有しているのかを知ることで、食器の理解が深まるでしょう。

幅広い知識を一冊に



本書は、豊富な写真とともに簡潔に整理された解説が魅力で、各種食器ブランドや陶産地、また製造方法やお手入れ法についても触れられています。これにより、食器に関わるさまざまな知識を短時間で得ることができる、まさに「食器のすべてを知る」ための指南書となっています。特に食器の評価や楽しみ方に関して、プロの視点からのアドバイスが満載です。

食器業界への新たなアプローチ



この書籍の監修を行った加納亜美子は、陶磁器業界の低迷を受けて株式会社アリベを設立し、分野を問わず広く活動しています。彼女は全国各地の陶産地を訪問し、伝統と現代の融合を目指し情報を更新しています。彼女の思いは、食器を好きという人々に向けて新たな魅力を発信し、業界全体の活性化に寄与することです。

まとめ



『世界の食器図鑑』は、食器の魅力をより深く理解したいすべての人に向けた一冊です。洋食器と和食器を横断的に学ぶことで、知識を広げ、日常生活においても食器選びが豊かになること間違いなしです。本書の購入は全国の書店およびネットストアから可能で、価格は4,400円(本体4,000円+税10%)です。あなたもこの一冊で食器の世界に飛び込みましょう!


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