坂東玉三郎の魅力
2025-07-01 13:42:42

坂東玉三郎の舞台「お話と素踊り」が魅力満載の秋の全国ツアーへ!

坂東玉三郎の舞台「お話と素踊り」が魅力満載の秋の全国ツアーへ!



2021年7月にスタートした舞台『坂東玉三郎~お話と素踊り~』は、コロナ禍においても多くの観客に受け入れられ、人気を博しています。2023年には3月に6つの都市で公演を行い、8月下旬から9月にかけてさらに6つの都市を巡る予定です。この舞台では、観客からの質問を受け付けて、歌舞伎の魅力や玉三郎のプライベートについて語るトークコーナーと、地唄舞の『残月』を舞う“素踊り”の二部構成になっています。今回の公演は、観客が一層身近に玉三郎の芸と素顔に触れることができる貴重な機会です。

先日、京都の南座で行われた合同取材会では、坂東玉三郎がこの公演への思いを語りました。「『お話と素踊り』を開始した頃は、どのように進めていくか悩みましたが、様々な場所で多くのお客様に来ていただけて、特別な体験ができることを嬉しく思っています。」と玉三郎はコメントしています。コロナ禍で劇場に足を運べなかった観客に、新たな形で歌舞伎を楽しんでもらおうと考えたのです。

公演の中での“素踊り”は、歌舞伎の扮装や化粧を施さずに舞うもので、玉三郎自身もそのスタイルに最初は不安を覚えたと話しました。「初めは自分の素顔を見せることに緊張しましたが、お客様が楽しんでくださる状況がとても意外でした」と振り返ります。今まで経験があまりなかったこのスタイルですが、観客からの満席の反応に自信を持つことができたようです。

さらに、今年は『残月』という作品を公演することとなった理由についても明かしました。「これまで『雪』を踊ってきましたが、暗い雰囲気になってしまう『葵上』をやめ、代わりに『残月』を選びました。この曲は、早世した女性が月に思いを馳せる追善曲で、聴けば聴くほど深みがあります」と意気込みを込めて語りました。

この公演では、観客から事前に寄せられた質問に答えるというトークコーナーも設けており、舞台裏の映像や稽古方法についてなど、様々なテーマを取り上げることに苦労している様子もうかがえます。「質問内容によって、お話のテーマを変えるのが大変ですが、それもお客様とのコミュニケーションの一環です」と話し、観客との一体感を重視していることが伺えました。

そして、今後の公演では、4月に訪れたギリシャの様子を映像で紹介する予定もあるそうです。玉三郎は、「この数年間、海外での撮影ができなかったので、貴重な映像をお見せしたいと思っています」と語り、期待感を高めました。

最後に、「お仕事をいただけることに感謝しています。観客の皆さんが私を必要としてくれることが実感できるのが嬉しいです。どこに行っても自分の演技に変わりはなく、お客様が楽しんでいただけることを第一に考えています。」と、地方ツアーへの意気込みを述べました。

この秋、坂東玉三郎の『お話と素踊り』公演は、各地で芸術の真髄を感じさせてくれること間違いなしです。観客としてその瞬間を共にする貴重な体験が、あなたを待っています。

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公演概要


  • - 出演: 坂東玉三郎(お話/素踊り)
  • - プログラム:
- 坂東玉三郎トークコーナー
- 地唄舞「残月」(坂東玉三郎/素踊り)

開催予定


  • - 2023年8月30日: 相模女子大学グリーンホール
  • - 2023年9月6日: 和光市民文化センター
  • - 2023年9月7日: 江戸川区総合文化センター
  • - 2023年9月13日: カネヨシプレイス
  • - 2023年9月15日: 兵庫県立芸術文化センター
  • - 2023年9月23日: SG GROUPホールはちのへ

詳しい情報やチケットの購入方法については、公式サイトをご確認ください。

取材・文/高橋晴代



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