第1回 読者と選ぶあたらしい絵本大賞が開催され、受賞作が決定!
2025年5月22日から始まった「第1回 読者と選ぶ あたらしい絵本大賞」は、読者が参加する新たな形式の絵本コンペティションとして注目を集めました。応募作品の中から、特に新しい才能やアイデアを持った作品が選ばれ、最終的に1,000を超える応募の中から大賞が決まるという、画期的なプロセスを経て実施されました。
公開審査の概要と投票方法
この大賞では、公開審査が行われ、すべての部門の作品が動画で公開され、読者が直接投票する形式で選考が進められました。約12,374票が集まり、参加した読者もそのプロセスに貢献しました。結果発表は6月22日で、受賞作や審査員のコメントが発表され、特別審査員による最終審査会が行われました。
特別審査員の熱い議論
特別審査員には、横山だいすけさん、つむぱぱさん、辻晶さん、磯崎園子編集長の4名が名を連ね、「あたらしい」というテーマが盛り込まれた作品選考には、深い議論が交わされました。特に、審査の初めに横山さんが「おもしろかった!でもむずかしかった」と語ったように、審査会は笑いとともに多くの熱意が込められた内容でした。
大賞作品について
最終的に選ばれた大賞は、青物横丁さんの『まねてみよう』です。この作品は、読者が参加しながら読み進める双方向的な絵本として、特に高い評価を得ました。まねる対象が表情から野菜まで広がる自由さが評価され、そのユニークなアプローチに注目が集まりました。
青物横丁さんのコメント
青物横丁さんは、「読みながら体を動かして楽しめる絵本にしたいという思いで作った」と語り、読者の参加を促進した点が成功につながったと明かしました。
受賞作の特徴と反響
公開審査においても、読者からは「息子が真似をしてかわいかった」といった感想が寄せられ、実際に子どもたちが楽しむ様子が想像できる作品となりました。これにより、絵本が親子のコミュニケーションを豊かにする手段であることが再認識されました。
部門賞と審査員賞
惜しくも大賞を逃した部門作品や審査員賞に選ばれた作品も数多く存在し、いずれも意欲的な内容が評価されました。また、試し読みの動画を通じて受賞作品が体験できることも、本賞の特徴の一つです。
今後の展望
第1回 読者と選ぶあたらしい絵本大賞は、今後もぜひ参加したいと思わせる内容でした。次回の開催も楽しみです。このように、読者との双方向性を重視した絵本賞は、今後の作品創造に新たな風を吹き込むものとして期待されています。
受賞作品は公式サイトで公開中ですので、ぜひその目で確かめてみてください。