ナンセンス絵本で平和について考える『つまようじの王さま』
新興出版社啓林館の文研出版ブランドから、ユニークなナンセンス絵本『つまようじの王さま』が登場しました。この作品は、ただの絵本ではなく、読者に平和について深く考えさせる要素が盛り込まれています。さっそく、これからの内容を詳しく見ていきましょう。
あらすじ:王者と運命の物語
『つまようじの王さま』は、主人公たちが織り成す奇妙でナンセンスな物語です。物語の中では、マッチ棒が赤い王冠をかぶり、つまようじから王様として慕われているという設定。ところが、マッチ棒には燃えて灰になってしまう運命が待っており、そのことを恐れているのです。このナンセンスな物語の中に、戦争と兵士の立場を重ね合わせることで、平和についてのメッセージを発信しています。
編集者からのコメント
本書の編集者は、つまようじとマッチ棒が似た存在であることを指摘しながら、それぞれの運命を考えることの重要性を語っています。編集者の見解によれば、恐れることなく自らの役割を果たすことが、戦争をはじめとする多くの問題に対して無関心でない立場を取ることにつながると述べています。この本を通じて、子供たちにもそのような視点を持ってほしいとの思いがあります。
著者と画家について
この作品を手がけたのは、作家の二宮由紀子さんです。彼女は数々の受賞歴を持つ実力派で、『ハリネズミのプルプル』シリーズや『ものすごくおおきなプリンの上で』など、数多くの絵本を世に送り出しています。作家としての彼女の豊富な経験が、今回の作品にも色濃く反映されています。
また、イラストを担当したのは画家のかねこまきさんです。彼女は美術を教える傍ら、絵本創作を学び続けており、2019年に絵本作家デビューしました。彼女の独特のタッチと配色が、物語に命を吹き込んでいます。
商品情報
この絵本『つまようじの王さま』は、幼児から小学生低学年までが対象です。サイズはA4変形で、視覚的に楽しめる内容となっています。本体価格は1650円(税抜価格1500円)で、ISBNは978-4-580-82654-0です。詳しい情報は新興出版社啓林館の公式ホームページでご確認いただけます。
終わりに
『つまようじの王さま』は、読むだけではなく、平和について深く考えるきっかけとなる絵本です。ナンセンスな要素でありながらも、心に響くメッセージが詰まっています。ぜひ、親子で一緒に楽しみながら、平和の大切さについて考えてみてはいかがでしょうか。